88 TH side ページ38
TH side
「サラヌナ〜〜〜、」
SR「お、やっと解放されたか」
「もー、何の話なんだったんだろ。長過ぎてよくわかんないよ」
SR「あの方はあんたの顔を見ていたいだけだから、わかんなくても大丈夫」
‘ま、あと少しだからさ、’とウェイターから俺の分のシャンパングラスを貰ってくれたから、口を湿らす程度に一口。
あ、これ、ヌナが好きって言ってたやつかな、おいし。
「ねぇ、ヌナはー？」
SR「ああ、なんかソヒョンの代わりに出て行ったけど・・・、ねぇ、ソヒョンー、」
俺がキョロキョロと探してる間に、皿にこれでもかというほどローストビーフを乗せているソヒョンちゃんに声をかけるサラヌナ。
SR「Aは何処行ったの？」
SH「今、」
「うわ、それ一人で食べるの？」←
SH「は？テヒョン君ムカつくから教えない」←
「お、おいしそうだね！」
SH「ホント一言多い・・・。Aさんには荷物を探して貰ってるんです」
SR「クロークか」
クローク。
どこ？外かな。
SR「いいの〜？先輩に仕事頼んでおいて自分は食べててさ〜」
サラヌナが得意のニヤニヤ顔で茶化せば、苦笑いしながら‘言わないで下さいよ〜、’と言いつつ食べるのは止めないから、よっぽどおいしいのかな、ローストビーフ。
SH「でも、Aさんにお願いしてくれって言われたんですよねー」
「え？」
SH「彼女に内緒で頼んでよって。モテるよねぇ、Aさん」
‘ヤキモチ焼いちゃう〜？’と今度は俺を茶化してくるソヒョンちゃんとは真逆に、サラヌナの顔が曇って。
SR「それ、どんな奴？」
SH「背の高いイケメンですよ。ほら、最後にサラさんの後から入って来た商社の方で、」
・・・え、それって、
SR「テヒョナ、すぐクローク行って。あたしもすぐ行くから！」
「分かった！ソヒョンちゃんこれ持ってて！」
SH「えっ、えっ！？」
強引にグラスを押し付けていきなり動き出す俺らに慌ててる彼女を残して、クロークがある会場の外を目指して人の波をすり抜ける。
なんだろ、この胸騒ぎ。
心臓がドクドクいってて、やけに怖くなる。
しかもこの感じ、嫌だけど当たりな気がするのは俺の勘が働いてるから。
すみません、と言いながら辿り着いた扉を開けて、探すクロークの場所。
「くっそ、どこだよ・・・っ、」
見渡して見つけた〖cloak room〗の文字。
でも、誰もいない・・・？
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
