たたりギツネとコックリさん6 ページ29
呉葉視点
キュウビ「イナリとやら、なぜ人間の体を欲する、事情があるなら話してみよ」
イナリ「はい…この稲荷神社は周囲の人からあまり気にされておらずお参りにおられる人もほとんど居なかったのです…そのまま神社が朽ち果てて住所を失いそうになった時私を救ってくれたのは豆腐屋の一人娘でした…」
回想
一人娘「どうか家の豆腐がたくさん売れますように」
回想終了
イナリ「その後のおかげでこの神社は長い間綺麗な姿を保ち続けて来たのです。私にとってあの娘は住居を守り続けてくれた恩人とも言えます。歳をとった今でもお参りに来てくれて、お供え物の手作り油揚げは真心がこもっていて食べるととても幸せな気持ちになれるのです」
キュウビ「ほう、そんなに素晴らしいのか」
イナリ「よろしければお召し上がりください!」
キュウビ「では遠慮なく」
キュウビが油揚げを食べる
キュウビ「!なる程…これは美味い」
イナリ「お気に召して何よりです!!」
呉葉「まぁイナリがお婆ちゃんに感謝してるのは分かったけど」
アキノリ「たたりギツネになって人間の体を狙うのとなんの関係があるんだ?」
イナリ「それは…お婆さんに恩返しがしたいからです」
呉葉「恩返し?」
イナリ「…お婆さんは長い間旦那さんと一緒に豆腐屋を切り盛りしていてお店で作る豆腐や油揚げはとても美味しいと評判でした…でも最近旦那さんが亡くなってしまいお婆さんは一人でお店を営むようになったんです独りぼっちになってしまったお婆さんに恩返しがしたい…でも、神社に仕える身の私はここから出ることは出来ませんでした…そんな悔しい気持ちが積み重なりいつしか私はどんな手を使ったもしても、たとえ他の誰かを犠牲にしてでもお婆さんの役に立とうも思うようになったのです。そんな時、近くの学校でキツネの霊を呼び出すコックリさんが流行りだし、その影響で私は神社の外に出すことが出来たのです。そしてお婆さんのお店の手伝いをするために『お主らの体をよこせ〜』っと人間の体を借りようとしたのですが…人間たちは私が憑依した時のショックに耐えられず意識を失ってしまったんです」
呉葉「なる程…だから妖怪を憑依しても意識を失わないトウマ君を気に入ったんだ」
イナリ「はい…」
トウマ「そうだったんだ…」
キュウビ「なる程な」
ナツメ「お婆さんのお店を手伝うために…」
アキノリ「悪気はなかったんだな…」
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壊(プロフ) - 1部他の方の作品をパクっている所がありましたので報告させていただきます (2月15日 17時) (レス) id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
和露天下 - え…待って、凄く面白い小説を書いてる方が僕のファン…?僕は夢でも見てるのかな?(嬉しすぎて、マジやばたにえん) (2021年5月26日 0時) (レス) id: 208f221d68 (このIDを非表示/違反報告)
和露天下 - ひかさん» ありがとうございます!とても、とても嬉しいです!これからも頑張ります! (2021年5月26日 0時) (レス) id: 208f221d68 (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - こんにちはー!新しくファンとなりました!テスト勉強のゴールに読んでます。応援してます! (2021年5月25日 19時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
和露天下 - そういえば、4月7日に中1になりましたー!入学式は肩が痛かったよ!(謎) (2021年4月11日 1時) (レス) id: 208f221d68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和露天下 | 作成日時:2021年2月7日 1時