83 ページ33
電話をかけるには躊躇したけど、それより仲直りしたい気持ちがあるから。
サラはほっとけばと言うけど、ユンギの性格からしてきっと自分から連絡したくなっても、出来ないと思うから。
出張のことも、話さなきゃと思ったし。
さすがにジミン爆弾については言えないけれど。
言い合いはしたくないから、ここはさくっと報告だけ作戦。←
YG『・・・行くの、お前』
「お仕事ですよ」
YG『・・・やだ』
はい？←
「え、今なんて？」
YG『それ、やだ。行くな、断れ。てか、サラに行かせろ』
・・・出たよ、俺様ユンギ様。
こんな言い方で彼女に嬉しいと思わせる彼は恋愛の天才なんじゃないの。←
こんなかわいい我儘を言われたら、悶々と考えてた不満が隅っこに行っちゃうでしょ。
わたしが思ってた不安なんて簡単に消してしまうんだから。
「い、いやいや、サラは課が違うでしょ。わたしの案件なんだって」
YG『・・・わかってるし』
「ですよね」
YG『で、いつ行くの』
「明日から一泊」
YG『急だな・・・。じゃ、帰ったら会うか』
会えるとなれば途端に上がる気分。
それに後押しされるように、ちょこっとだけ勇気だして。
素直になってみて。
「・・・うん、会いたいな。土曜も楽しみにしてたんだもん」
YG『あー・・・、やっぱ無理、』
‘待てないから今日迎えに行くわ’と言ってくれるユンギの一言に胸がきゅっとする。
どれだけ好きにさせるんだろ、この彼氏は。
「わかった、終わったら連絡するね」
YG『後でな』
電話を切ると、くすんでた気持ちも切り離したように軽くなって。
緩んだ口元をスマホで隠しながらデスクに戻ると、パソコンの横からジミン君が顔を出してきた。
JM「電話、終わりました？」
「うん、席外してごめんね」
JM「・・・仲直り、したんですね」
う、ほんとに勘、いいなぁ。
「おかげ様で」
JM「そっか、良かったですね」
にこりと笑ってすぐパソコンに向き合うから表情が見えない。
あっさりとしたもんだな。
あんな事言ってくるから、てっきりテンション下がるかなとか思ったのに。
ちょっぴり気になってそーっと覗くと、
JM「そうそう、そうやって気にしててくださいね？」
なんて言うから慌てて自分のパソコンに隠れると‘ははっ’と楽しそうに声を上げるジミン君。
ネズミ王国のメインキャラみたいに笑いやがって。←
・・・やっぱりからかわれてるんじゃないの、わたし。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 599人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アウラ(プロフ) - ellieさん» いつもお付き合い頂き本当にありがとうございます！！さて、もうすぐラストです・・・！2で終わらなくてごめんなさい！ｗでもあと少し。心の準備お願いします( *´艸｀)最後までお付き合い下さいませ☆ (2017年9月15日 13時) (
レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
ellie(プロフ) - またまたでごめんなさい。書かずにいられない！もう甘いユンギにきゅーんときちゃいました！ありがとうございます。これ、あれですか？ユンギから……心の準備しときますね。(ﾉ´∀｀*) (2017年9月15日 0時) (レス) id: 0afbc283eb (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - さらんさん» 一気読みして頂けて光栄です〜！！(≧▽≦)今彼ユンギか後輩ジミンか。オチは・・・最後までお付き合いくださいませ！ｗｗさらんさんの作品もお邪魔しにいきまーす！ (2017年9月1日 23時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - すごく面白くて一気によんでしまいましたｗｗｗｗｗｗ私はこのままゆんぎと幸せになってほしいです← (2017年9月1日 22時) (レス) id: 944861b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - バコさん» お読み頂きましてありがとうございます〜！ユンギのヤキモチ、たまらんっすよね( 〃▽〃)作者もですwww更新頑張ります〜！(*ゝω･*)これからもお付き合いくださいませ☆ (2017年7月20日 8時) (レス) id: 34a3e6fa2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アウラ
| 作成日時：2017年7月7日 14時
