いただきます、大好きです 。2

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何度目かの深呼吸。吸い過ぎてむせたし。

通路を行き来する多くの社員さんたちに ‘あぶねぇな、こいつ’ って目で見られ続けて、いい加減デスクに戻る覚悟を決めた。


目の前に座るジミン君はパソコンに向かっていて集中してるのか、顔を上げない。


いや、うん、上げないで。

とりあえずそのままでいようか。

わたしも見ないようにするよ、うん。



「(も、戻りました〜・・・)」

上司「なんで小声だよ(笑)」

「えっ！？な、なんでですかね！？」

上司「俺がわかるかよ(笑)ほい、これ」



渡された書類には今度扱う案件の要望書と、簡単な資料と、・・・ん？



「出張申請書？」

上司「そ。急で悪いんだけど宜しく頼むわ」

「ああ、はい、それはいいんですけど・・・、え、二部屋分？」

上司「おい、パク・ジミン。お前同行だからな」



上司に名指しされた瞬間、ガタガタガタッと椅子から滑り落ちたジミン君。

新喜劇みたい。←



JM「おっ、俺ですか！？」

上司「うん、だってお前とAの案件じゃないか。車でいくか？それも申請しろよ〜」



‘よろしくー’と言うだけ言って、出て行く上司。

何も知らないとはいえ、なんつータイミングでの出張。

コケたまま唖然とするジミン君。


・・・困るよね、わかる。



「あー、えーっと・・・、よ、よろしく」

JM「・・・正直に言ってもいいですか」

「あ、うん、どうぞ」

JM「やばい、楽しみな、」

「正直すぎるのでやめてもらっていいですか」←

JM「すみません」



へへへ、と少し顔を赤らめて笑うジミン君、なにそれかわいい。


・・・って、これ！ダメなやつ！！


パボA！大好きなユンギを思い出せ！

あのわからず屋で無気力な俺様を！！←


・・・あー、ユンギに連絡しようと思ってたのに、この出張の話をどう話すか考えると気が重くなってきた。


絶対、うん、絶対また言い合いになる。


・・・ケンカするってわかってて連絡、したくないなぁ。







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