73 JM side ページ23
JM side
正直、見てられなかった。
スマホを確認して戻ってきたら、さっきとは雰囲気が違って。
本人はうまく誤魔化してるつもりなんだろうけど、俺はすぐ気付てしまって。
Aさんが我慢してる時にのクセ。
また、ぎゅうっと子供みたいに手を握っていたから。
Aさんは笑っているつもりなんだろうけど、真っ直ぐ見つめて問いかければ、目にうっすらと涙が溜まっていくのが分かった。
それを見たら考えるより先に、身体が動いてて。
抱きしめてた。
誰からも、何からも、守りたくて。
想像したより細い肩が小さく震えて、少しだけすすり泣く声が聞こえてきて。
「我慢しなくていいのに」
A「す、するよ、ジミン君にこんな格好、見せるなんて・・・うぅ〜、」
泣きだしてしまえばたがが外れたのか、子供のようにぐりぐりと俺の肩に頭を押し付けるAさんがどうしようもなく愛おしくて。
俺にすればいいのに、なんてまだ言えないけれど。
欲が出て、背中を擦ってた手に力がこもって、片方の手で触れてみたかった髪を撫でてみる。
A「・・・はぁ。すっきりした」
え、もう?!
A「うん、もう平気」
「あ、声出てました・・・?」
A「あはは、ばっちり(笑)」
そういって、俺のすぐ近くで顔を上げるから、真近でAさんと目が合って。
まだ潤んでる目を細めて‘ありがと’って笑うから。
もっとAさんを好きになってしまう。
ああ、もうほんとに離したくないんだけど。
・・・離れなきゃダメかな。・・・ダメだよなぁ。
もう少しならと思って回した手をそのままに、少し乱れた前髪を直すように撫でたら、腕の中のAさんが見る見る内に赤くなってきて。
A「あ、ご、ごめんっ!」
Aさんが腕を伸ばすから、思いっきり離れちゃった。
「え、Aさん・・・?」
A「わたし、甘えすぎた。ほんとごめん。何やってんだ、わたし・・・!」
慌てふためいたAさんは、
A「ほんと!ほんとにありがとう!気を付けて帰ってね?また月曜ね!」
と俺の返事も聞かずにパタパタとマンションの中の入っていってしまった。
え、今の夢じゃないよねって思うぐらい静かになった道端で立ち尽くす。
あっという間に終わってしまった幸せな時間に唖然としながらも、手に残ったAさんの感触が頬を緩ませる。
・・・次はポッポぐらいしちゃいたいな、なんて欲張りかな。←
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アウラ(プロフ) - ellieさん» いつもお付き合い頂き本当にありがとうございます!!さて、もうすぐラストです・・・!2で終わらなくてごめんなさい!wでもあと少し。心の準備お願いします( *´艸`)最後までお付き合い下さいませ☆ (2017年9月15日 13時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
ellie(プロフ) - またまたでごめんなさい。書かずにいられない!もう甘いユンギにきゅーんときちゃいました!ありがとうございます。これ、あれですか?ユンギから……心の準備しときますね。(ノ´∀`*) (2017年9月15日 0時) (レス) id: 0afbc283eb (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - さらんさん» 一気読みして頂けて光栄です〜!!(≧▽≦)今彼ユンギか後輩ジミンか。オチは・・・最後までお付き合いくださいませ!wwさらんさんの作品もお邪魔しにいきまーす! (2017年9月1日 23時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - すごく面白くて一気によんでしまいましたwwwwww私はこのままゆんぎと幸せになってほしいです← (2017年9月1日 22時) (レス) id: 944861b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - バコさん» お読み頂きましてありがとうございます〜!ユンギのヤキモチ、たまらんっすよね( 〃▽〃)作者もですwww更新頑張ります〜!(*ゝω・*)これからもお付き合いくださいませ☆ (2017年7月20日 8時) (レス) id: 34a3e6fa2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アウラ | 作成日時:2017年7月7日 14時