いただきます、大好きです 。2

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JN side



ねぇ、ほんとにまずいと思うんだけど。


俺のいる前で繰り広げられるこの甘い雰囲気。

あのお餅くん、意外とやる子だったんだな。

この流れで手を握って‘俺がいます’？

いやいや、これはAじゃなくても気持ち、持っていかれるでしょうよ。

実際、俺もドキっとしちゃったし。←


二人で見つめ合っちゃって、ふふふって笑い合ってさ。



A「ウソ、泣かないよ」

JM「俺、ハンカチ出したのに・・・」

A「え、それさっき映画館で握ってたやつじゃん。ジミン君泣いてたから」

JM「泣いてませんよ！？」



‘本当かなぁ〜’とAが笑顔でお餅くんに話してるのを見ると。

ありがとう、と言わざるをえないんだけどさ。


でもオッパの前で手、握るのはどうかと思うよ。←



「ね、ちょっと空けてもいいかな」



バイトの子に声をかけて、裏口から外に出る。


まずはこいつに連絡しないと。


スクロールして【ミン・ユンギ】を見つけてタップする。

無機質なコール音が鳴り続けるけど、出る様子はなく、留守電サービスに繋がったところで切った。


ミン・ユンギめ、何してんだよ。

この感じのままだと、本当にお餅くんにAの気持ちは傾いてしまうのに。


大事な妹に悲しい思いさせてムカつくけど。

それも何回かはある常習犯。

だけど、Aがユンギのことを本当に好きで、大切にしてるのは近くで見てきてるからよくわかる。

それはユンギも同じなんだろうって見ててわかる。

ユンギ、色々不器用なんだよね。


だから付き合いが長いからこんなようなケンカもしてきたみたいだけど、今回はちょっと違うんじゃないかって心配になる。


近くにあんないい子がいるんだ。

これって今までで一番、まずいと思うんだよなぁ。


もう一度コールするも、やっぱり出ない。



「何してんだよ、ほんと・・・」



俺はAがいつも笑顔でいてくれたらいいんだけど。


恋愛って、いつかは誰かがどこかで泣くもんだから。



はぁ、と溜め息をついてから店に戻ると、楽しそうに飲み進める二人。


んん、なんか近くない？

ねぇ、さっきより距離が近い気がするんですけど！



・・・お餅くんは俺の前なのに平気で手とか握っちゃうからな。

オッパは見てますよ！！←

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