【文スト】 太宰の元カノはアホ過ぎる 【太宰治】

元カノは探偵じゃない。 ページ31

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江戸川はバリボリとポテトチップスを食べながらAの前に出た。


国木田(ナオミ)、江戸川、A、と云う犯人ガン無視な立ち位置である。



「君、本当に太宰の元彼女？」



なんとも云えない雰囲気が漂う。

まるで、今カノと元カノの修羅場みたいな。



「元カノだ！」

堂々とピースサインをして云うA。



修羅場は今カノの方が優勢と云うが、それは本当だったようだ。



「随分とぶっ飛んだ趣味してたんだね、君」

江戸川はまだバリボリとポテトチップス片手に云う。



国木田はどうにかしろ、と症候群組に何回目かの視線を送るが何も返ってこない。

というか、眼すら合わない。



「なるほど、太宰の今カノか」


「違うから！」

Aの言葉に即答する江戸川。



そろそろ逃げないとAワールドに引きずりこまれるぞ、と数人(経験者)が思う。



「いや、焦らなくてもいいのだよ、今カノさん」

「愛の形は自由だ！」


「ち・が・う・か・ら！」



言い争いをしている元カノと今カノ(仮)。



「いやあ、モテる男は辛いね」



太宰のその言葉に江戸川は見た事ないような眼力で睨む。


ギャーギャー騒ぐ二人(三人)にしておくと収集がつかなくなるので、国木田が痺れをきらした。



「ああ、もう！とりあえず、探偵社が憎いから爆発させるぞ！」



理不尽な犯罪者選手権第五位は取れるか取れないかの理由。

ちなみに、一番弱い武器選手権第一位の『おいしいなめらか絹美人とうふ』片手である。



「我もナオミを離さないから、ぶっ放つぞ！」

「というか、ぶっ放つ！」


「「え」」



Aは気が狂ったのか、何も聞かずに機関銃をぶっ放った。



「え、えええええ！？」



自身の机で作業していたスルースキル100の中島、豆腐を近くの机に置きナオミをかかえた国木田、人の行動をある程度予想できるが元カノの行動は一回も予想成功した事がなかった太宰は眼を疑い物陰に隠れた。


江戸川は全てを予想し、早急に与謝野と部屋を出て医務室で楽しくお茶をしている。



　ガガガガガッ



壁や窓に機関銃の弾が当たる。



「うっひょ〜！久し振りすぎて制御できねえ！」

奇声を上げながら撃ちまくるAはとんでもなく物騒な事を云っている。


「水原！探偵社が壊れる！」

太宰はAの後ろに周り、声をかけた。



「え？たんこぶが飛んでる！？」



…早急に銃弾の雨を止めなくては。




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