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元カノは学習をしない。 ページ4

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二人と別れたAは場所も知らない探偵社を目指していた。



「すいません、武装探偵社って何処か判りますか?」



コミュ力。

Aは世界の人間(一部)が憧れる物を持っていた。



「武装探偵社ですか?確か、そこの角を右に曲がって直進したら『うずまき』って喫茶処があると思うので其処の四階ですよ」


「ありがとうございます」



Aには敵も味方も関係ない。

俗に云う『生きてる者はみんな友達』感覚だ。



「ふんふんふーん、日本、久し振りぃ、場所が全然わからないぃ」

歌の方がよく判らない歌を歌うA、周りは変人でも見るかのような眼。



Aはそんなのも気にしない。

金と賭博と今と明日があれば何でも良い、そういう奴だ。


『道が全然判らない』という歌を歌っていると、うずまき、と看板に書かれた喫茶処に着いた。

何と云う方向感覚。



「此処の四階か」

Aは建物の中にあるエレヴェーターに乗り四階へのボタンを押す。



太宰と金髪眼鏡君は来てるかな、元マフィアだってバレないかな、無一文に金くれる奴いるかな、とAはその間、しょうもない事を考えていた。

金が欲しい、パチスロ行きたい、酒飲みたい、とAの中でグルグルと駆け回ってもいた。




 チーン

しょぼくれた音が四階についた事を教える。



「武装探偵社は〜、…此処か」

武装探偵社と書かれた扉の前に立ち止まり、ノックをした。



 コンコンコンッ



「失礼します!(われ)は水原Aです!お願い、一生のお願いですからお金下さい!」



正真正銘の阿保である。

何処の世界に初対面の人に金をくれと云う奴がおるか。



「え、えッと…?」




放心状態になってる人を見てAは自分の言動を思い出す。



「間違えました!我は水原A!太宰の元?…、なのか?まあ自然消滅した彼女である!だから、お願いだから、お金下さい!酒が飲みたい!!」



……何も変わっていない。

一瞬、社内が静かになった。



「「えぇえええ!?」」

が、直ぐに社員の驚く声が響いた。



何も学習しない阿保は此奴である。




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元カノは記憶力がない。→←元カノは空気を読まない。



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シュピーゲルアイ - 大好きです。更新待ってます。 (4月9日 21時) (レス) @page37 id: af33028691 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 好きすぎます (2月20日 3時) (レス) @page37 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
米粉めこ - 最高です!面白すぎて腹筋こわれましたwww (12月10日 18時) (レス) @page36 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こういうお話好きです!続き待ってます!!! (2022年9月18日 16時) (レス) id: f16cf667ce (このIDを非表示/違反報告)
遠藤氏(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» 自分も笑ってこようって思いまして、入社試験の回を読もうと思ったらどれが入社試験の回なのかわからず、どうしてこんなサブタイにしたのか後悔してますwww (2022年7月30日 18時) (レス) id: d7905a84e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2020年5月13日 20時

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