【文スト】 太宰の元カノはアホ過ぎる 【太宰治】

元カノは黙れない。 ページ16

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それから、芥川と太宰は話した。勿論、Aは何も聞いていない。



「よし、帰ろう。水原」


「君達の話が長すぎて脳内麻雀してた」



説明しよう、『頭脳麻雀』とはAが開発した頭の中でやる麻雀だ。

相手は全員自分で全く面白くない。



「ほら、ナオミちゃん持って」


「あ〜い」



太宰は中島敦、谷崎潤一郎を両肩に担ぎ、Aは谷崎ナオミを横抱きする。



「ヤバいよ、太宰。この子、すんごく美人」


「あ、そう」


「ヤバいよ、太宰。この子、すんごく可愛い」


「あ、そう」


「ヤバいよ、太宰。この子、めっちゃセーラー似合ってる」


「あ、そう」



歩き出してからずっとこの会話である。


通行人からは異様な眼で見られ、隣には喋る事しかできない奴、もう太宰の心はズタズタだった。

早く誰かAを連れ去ってくれないかな、なんて考える始末だ。



「ナッオミはぁ〜、めっちゃべっぴん〜、可愛すぎるぅ〜」



今すぐ誰か此奴を殺してくれ、太宰は死んだ眼で思う。

如何して自分はこんな奴と付き合ってたのか凄く気になった。


『ナオミ可愛すぎかよ』と云う歌を歌ってたら探偵社に着く。

我慢した太宰を通行人たちは心の中で褒めた。



「金髪眼鏡く〜ん！重傷者、二人だよ〜」



扉が開けられない為、扉の前で叫ぶと国木田が出てくる。



「なにッ！？直ぐに医務室へ運べ!!」



それから、与謝野が治療やら何やらをやった。


濃い一日である。




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原作では敦君、意識戻ってるんですけどね(土下座)

元カノは心中を知らない。→←元カノは後輩に優しくない。

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