言ってなかっただけ JK [BTS]

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JK



PDの言葉でメンバーが一斉に動いた

何にしようかな？

メンバーが集まりぎゅうぎゅうになりながら意見を出す

さっきまでの気まずさはどこかへ行き、

笑顔がこぼれる

ふふっ

こういうところだ、バンタンのいい所は



レコーディング室に入ったAは

ガチガチだった、

いかにも緊張してますって見えたけど、

何か別のことを心配しているようにも見える



大丈夫だよってAの上がった肩を撫でてあげたい

こわばりを取るみたいに






PDが声をかけてもあまり状態は変わらなかった、

無理に装っている

BDが英語でAに何か言う

聞き取れた単語でなんとなく励ましていることは分かった

あっという間に肩の力が取れ、

目は明るく輝き、口角が上がった

久しぶりに偽りのない、愛想笑いではない笑みを見た


安心した、


でもやっぱり俺がAを笑顔にさせたかったな、、、







Aの歌声がスタジオに響いた

息を呑む音も聞こえた

うわぁ、

誰の曲かも歌詞の内容も分からない

けど、

胸の当たりが熱くなり、

その辺から広がるように鳥肌がたち

足が棒になったように感じた、しっかり掴まってないと立ってられそうにない

目を離せなかった








こっちを向きながらマイクを通してこちらに話しかけてきた、

いたずらっぽい愛らしい笑みをうかべて

手のひらを上にして指をくいっくいっと曲げて"来い"っと言うように

PDやナムヒョンの笑い声が聞こえる

PDがそれに返事をした

なんだ、？


NJ｢『準備万端よ。かかって来なさい。』だって｣


冗談がみんなに伝わり

ユンギヒョンですらやられたなーと肩を揺らして笑ってる

一気に和やかな雰囲気に変わった









曲を流す

Aは

なんでも、どんな曲でも歌いこなした



自分なりにアレンジしたり、

途中、モノマネっぽく歌ったり、、、

まるでショーを見ている気分だ







俺が入れたNO NAMEの曲が流れる

周りで感心した声が聞こえる、

PDは何だか誇らしげだ、

やっぱり入れて正解だった

単に俺の好きな曲をAに歌って欲しかったってのもあって

文句言われたけど、押し切った

あの時の俺を褒めてやりたい





もうカバーアルバムとして出さない！？

すごすぎっ！！！

これ、録音してるよね、？

欲しい

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