TVXQ　奏心な愛　1　～ユチョン～

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Aさんの診断結果

第10話：罰ですよ　～チャンミンside～
「ただいま～。」
帰ってきたヒョンはやけに機嫌がよかった。
口笛まで吹いちゃってさ…。

「ヒョン、今日はギター教えてくれる約束でしたよね？！」
「えっ、そうだっけ？忘れてた(笑)」
『忘れてた』…その言葉に僕はムッとした。

「ず～～～っと前から約束してたじゃないですかぁ！」
「覚えてないなぁ(笑)チャンミンの聞き間違いじゃない？」
「僕は間違ってません！」
「そうかなぁ。」
ヒョンの飄々な態度に腹が立ち、表情が険しくなっていくのが自分でも分かった。

それに気付きヒョンは焦っていた。
「ごめん、ごめん、ちょっとからかってみただけだよ(笑)。ちゃんと覚えてたよ。」
「もう！からかわないでくださいよ！」
正直、からかわれて悔しかった。よし！仕返しをしないと…。
僕の負けず嫌いの性格に火がついた。

ヒョンが着替えている後ろで僕はベッドに座り作戦を考えていた。

やけに機嫌がいいなぁ…。あっ、何かいいことがあったんだ。そしてきっと自分だけの秘密にしようとしている…。
僕の鋭い勘が働いた(笑)。

「ヒョン、何かいいことあったんですね。」
僕はあえて疑問形で聞かなかった。

「どうして？」
「口笛。」
ヒョンは僕の指摘で初めて口笛に気付いたみたいだ。

「それと…顔がにやけてますよ。」
「えっ！？」
僕の言葉に焦ってクローゼットの鏡で自分の顔を見たヒョン。
実に分かりやすい性格だ。

「あはははは、冗談です。さっきのお返しにからかっただけですよ(笑)。」
仕返し成功！僕はベッドに寝転がり大笑いした。

ヒョンの後ろ姿は悔しそうだった。…僕をからかった罰ですよ(ニヤり)。
さすが僕は天才ですね！(自画自賛)

…おっと、仕返しをすることに気を取られて『ギターを習う』という大切なことを忘れていた。

「ヒョン、ギター早く教えてくださいよぉ～。」
駄々っ子みたいに僕は催促した。

「わかったよ。…もう、うるさいなぁ」
笑いながら振り向くヒョン。
そして優しくギターを教えてくれた。