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Aさんの診断結果

第31話: 私の心の傷「えっ?」
私の言葉にチャンミンは驚いていた。

「私のせいなの…。あの日、何もかも捨ててシュンの待つ空港へ行っていれば…。」
後悔の念が再び私を襲った。

「何で行かなかったんですか?」
「…エリがね、自殺未遂をしたの。」
「エリさんが?」
あの日の辛い記憶が甦ってきて胸を強く締め付けた。

「エリもピアノをやっていたの。私の紹介で彼にピアノを習い始めてから、エリも彼のことを好きになったみたい。私がプロポーズされたとき、泣きながら“シュンをちょうだい”って頼んできたわ。今までは何でも妹に譲ってきたけど…シュンだけはどうしても譲れなかった。あの頃の私にとって、シュンはかけがえのない存在だったの。」
「シュンさんのこと、とても愛していたんですね。」
チャンミンの言葉に私は少し微笑んだ。

「私は実の妹も何もかも捨てる決心で、シュンの待つ空港へ向かった。そのタクシーの中でエリが自殺未遂をしたって電話がかかって来たの。…妹を捨てたはずなのに、気が付いたら空港じゃなくて病院へ向かっていた。」
「エリさんは?」
「幸い命には別条なかったけど、左手の神経を傷つけちゃって…ピアノを弾くことが出来なくなったの。」
ベッドで泣いているエリを思い出した。

「シュンは私が何時間待っても空港に来ないことを心配して、タクシーで引き返したらしいの。あの日は朝から雨がとても強く降っていたわ。高速を走っている途中でタクシーが事故を起こして…。」

その瞬間、霊安室で冷たく横たわるシュンの姿がフラッシュバックされ、涙があふれ出してきた。
止めようとしても、自分の意志とは関係なく流れる涙…。

「辛いことを思い出させてごめんなさい。」
チャンミンがまっすぐな瞳で私を見る。

「ううん、大丈夫だよ。話聞いてくれてありがとね。」
私は心からそう思った。

正直、一人で抱え込んでいたのがとても辛く、誰かに聞いてほしかった。

「僕が言うものおかしいかもしれないですけど、Aさんのせいじゃないですよ。一人で抱え込まないでください。
じゃないと、シュンさんもきっと悲しみますよ。」

“私のせいじゃない“
この言葉を誰かに言ってほしかったのかもしれない。
チャンミンの言葉で重く固まっていた心が軽くなった気がした。

第30話: 私の心の傷第31話: 私の心の傷第32話:不器用な僕 〜チャンミンside〜



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作者名:ちゃ〜み〜

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