君に好きだと言いたくて【銀魂】

Aさんの診断結果

第４話.


Aに、嘘をつかれた。



まぁ…理由はわかっているんだが…。





土方「あん？…Aがバスケ部の小池に告白されてた…？」


山崎「はい。確かな話ですよ」



今日は新入生が部活見学に来るということで、俺はＨＲが終わるとすぐに道場に来ていた。


今は２年にまかせて俺たち３年はそれぞれ稽古に励んでいた。



土方「で？……あいつは何て返事したんだ？」


山崎「遠目でしか見てませんけど…断ってたみたいですよ」



土方「……そうか」




一度動きを止め、汗を拭う。



(……そうか。断ったのか…。)


なんとなく俺は「よかった」と思ってしまった。




山崎「…となると、Aさんまた大変ですね」


土方「大変って…なんだよ」



山崎「いや、一番大変なのは今回告白したっていう小池って奴ですかね。多分すぐ噂にされますよ。

…それに、下手したら一部の奴らにイジメられるかもしれませんね」



土方「…そういうことか…そりゃ大変だな」



山崎「まぁ今回もAさんがなんとかするんでしょーけど」


土方「…それってどういうことだ？」



山崎「あれ？知らないんですか？
Aさん毎回告白されると噂好きの奴とかに知られないように、告白を目撃してしまった相手に直接言わないよう頼んだりしてるそうですよ」



土方「…あいつが…」




確かに今まで大きな噂は聞いたことねーな…。



いつもヘラヘラ笑ってるように見えて、自分以外の誰かのためにそんなことやってたのか。





…ほんと、甘いっつーか…優しすぎんだよ、あいつは。




まぁ、そういうとこが









“好き”なんだけどよ……。



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