Aさんリクエストはコメですよ！
ノーマル「狩屋！そっちいったぞ！」
「はいはーい！」
神童さんの指示に従い、ボールを天城先輩へとパスする。
「天城さんっ！」
･･･はあ、なーんか最近試合とかしてないし。
暇になってきたなぁ･･･
「おい狩屋。ぼーっとするな、顔にボールが当たっても知らないからな？」
ふと振り返ると霧野センパイが。
「うわっ！？･･･あ、ハイ。そう、っスね。」
「なんだ？そんな素っ頓狂な声だして？」
「な、なんでもないっスよ。霧野センパイこそ、集中したらどうっスか？」
「ん･･･言われなくてもやるさ。」
むっ、とした霧野センパイ。
そして車田さんに話しかけ色々アドバイスをもらってるようだ。
あーっ！もう！俺の馬鹿！阿呆！
どうしてあんな態度とっちゃうんだよ！？
･･･もっと、素直になりたい･･･のに！
「あっ！狩屋！危ないっー！」
「え」
･･･最後に聞こえたのは、天馬くんの声だった。
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「う、うぅ･･･」
呻き声と共に、ハッとなる。
「今何時！？」
キョロキョロしていると壁掛け時計があり、その時間を見ると五時。
「･･･ど、どうしてここに？」
そういえば･･･天馬くんの声が聞こえて。
それで･･･？
「･･･うるさいぞ。」
ふと見ると、霧野センパイがすぐ真横にいた。
「う、うわっ！？いたんスか！？」
「ずっといたさ、何言ってるんだ。」
はあ、とため息をつけば微笑を浮かべるセンパイ。
「具合はどうだ？」
「え、えと･･･大丈夫、です。」
「そうか、じゃあ早く帰るぞ。後少しで門が閉まるからな。」
「え･･･と。あの？俺何があったんスか？」
「ん？天馬が蹴ったボールがお前の顔に直撃してな。だから気をつけろといったのに。」
霧野センパイはジャケットを着乍淡々と話す。
「･･･え、とあの。霧野センパイ。もしかして、ずっと一緒にいてくれたんスか？」
「あぁ、そうだが？･･･というか早くしてくれ！門が閉まる！」
ジャケットを着た霧野センパイが俺のジャケットを投げ早く立てと言わんばかりにこちらを見る。
俺は急いで服を着、靴を履いて霧野センパイについていく。
「おい、早くいくぞ！」
そう言うと俺の腕を掴み、保健室の鍵を閉め職員室のある方へと向かった。
･･･彼の後ろ姿を見乍ふと思う。
俺はセンパイが好きでよかった、と。
どうしてそう思えるのかはわからない。
それにこの好き、は俺にとって初恋の好き、だから･･･
俺は今から彼に初恋をします。
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作者名：霧屋りんはそろそろ誕生日 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2015年3月15日 1時
