カノキドティータイム2(短編集)

(=゜ω゜)ﾉ

フレンチトースト*１*キドside真夏日のある日。

今日はセトはいつものごとくバイト、マリーとモモ、エネはお出かけ、シンタローは自宅警備。

つまり、アジトにいるのは俺と修哉だけだ。

たまにはのんびりしようということで、今日はだらだらと過ごしている。
しかし…

｢遅い…!｣

もう昼になるというのに、あいつが起きて来ないのである。

｢何やってるんだあいつは…!｣

しびれを切らした俺は、修哉を起こしにいくことにした。


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奴の部屋のドアをノックする。

｢おい修哉、起きてるか？｣

返事がなかったので、勝手にドアを開け、部屋に入った。

ベッドの上では、修哉が気持ちよさそうに寝息を立てていた。

間抜けにも、腹を丸出しにしている。

そのあどけない寝顔に思わず和んでしまいそうになるが、ハッと我に返り、修哉を起こしにかかる。

｢ほら修哉、いい加減起きろ。もう昼だぞ。｣

｢ん…んん…あとちょっと…。｣

｢ダメだ、さっさと起きろ！｣

抱き枕か何かのように抱えていたタオルケットを奪い取ると、寝癖のついた前髪の下から、修哉の寝惚けた猫目が覗いた。

｢んん…つぼみ、おはよ…｣

｢おはようじゃない。もう昼だぞ。｣

｢ん…そだねぇ…｣

修哉はむくりと起き上がり、ふあぁ、と大きな欠伸をした。

改めて見ると、前髪だけでなく頭全体に寝癖がついている。

それを手櫛ですいてやっていると、まだ少しぼんやりしている修哉が口を開いた。

｢つぼみ…お腹すいた…｣
｢さっきまでぐうぐう寝ていたのにか。｣

そう言い返してやると、｢へへ…｣と照れくさそうに笑った。


｢わかった、なんか作ってやるからさっさと着替えてこい。｣

俺の言葉に、修哉は嬉しそうに頷いた。

そんな仕草が、子供みたいで可愛かった。

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