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t ページ22

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「 ゆー 、たくんっ ! 」

t「 ...... ぐえっ 」



何かが腹の上に飛び乗ってきた 。


重たい瞼をゆっくり開ければ
大きな瞳がじっと此方を見つめている 。

枕元にあったスマホで時間を確認すれば
8時半 。


帰って来てから然程時間は経っておらず 、
玉森は溜息を零すと
まだまだ小さい身体を抱き寄せて
上半身を起こした 。


祥平は嬉しそうに笑いながら頬を擦り寄せてくる 。



祥「 ゆーたくん 、おあよ 」

t「 おはよう 」


軽く欠伸をしてベッドから降りる 。


玉森は其のままキッチンへ行き
コーヒーメーカーをセットし 、
IHクッキングヒーターにフライパンを置くと
冷蔵庫から卵 、ハムを取り出した 。

手際良く目玉焼きを作り 、
其の間に食パンもトースターにセットして
つまみを適当に回した 。



ぺたぺたと足音をさせながら祥平が近寄って来る 。



祥「 ゆーたくんっ 」

t「 危ないから彼方行ってて 」

祥「 あのね 、」

t「 今忙しいの 」

祥「 おてつだい 、する ! 」



玉森の脚にしがみ付いて伝える祥平に 、
布巾を手渡した 。


此れで机拭いてくれる ?

そう言えば祥平は嬉しそうに頷いて
ダイニングテーブルへ走って行く 。



其の間にもキッズプレートに目玉焼きとトマト 、
4つ切りにした食パンを乗せてテーブルへ運ぶ 。



t「 オレンジ ? 牛乳 ? 」

祥「 オレンジ ! 」


冷蔵庫からオレンジジュースを取り出して
キッズマグに注ぐと祥平の前へ置く 。

自身も珈琲の入れられたマグを置いて
正面へ腰を下ろした 。



祥「 ゆーたくんのごはんは ? 」

t「 オレはいいの 」

祥「 ...... そ 、かぁ 」



祥平は一瞬悲しそうな表情を浮かべたが 、
玉森は気付いていない 。


祥平が食べ始めたのを確認すると
珈琲を一口口にして席を立つ 。

ベランダへ出て洗濯を干し始めた玉森を
祥平は横目で見ると 、
マグを床へと落とした 。



其の音に気付いた玉森は振り返り 、
光景を見て溜息を零す 。



t「 祥平 ! 」

祥「 ...... ごめ 、なさいっ 」


祥平は溢れたジュースを拭く玉森を見つめる 。


本当は構って欲しい 。

零したのも気を引く為 。



昼間は保育園に預けられ 、
夜は身売りで家を空ける玉森 。

こうして朝から一緒に過ごすのも少なくて 、
基本的に祥平が起きている時には
玉森は眠っている事が多い 。



今日だって玉森を起こしたのも
一緒に過ごしたいからだった 。






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にゃー(プロフ) - いつも読ませていただいています!rieさんの作品面白くていつも楽しみにしています!これからも是非宜しくお願いします!! (12月25日 22時) (レス) id: a87a55b9af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rie | 作成日時:2019年11月17日 20時

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