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火照る体を冷やそうと思って、カバンからレモンミルクを取り出して飲もうとしたら。


そこにはいつも通りメッセージが書いてあった。




『俺に言えないこと、やっぱり気になって夜しか寝れへんわ。笑』




その文字から、目線をサムに移す。




「… やっぱり、気にするよね。」



「当ったり前やん。

 …あの日はAを悲しませたくなかったから、聞かなかったけど。


 俺も人間やから、気になるもんは気になる。」






「好きな奴が悲しくて泣きだしそうなんやもん」ってサムの眉毛が、ハノ字になる。


…心配させたくないのに、結局どっちに転がっても彼の気もんでしまうなら。




言ってしまえばよかった。


自分の事なんか守らずに、誰よりも彼の事を考えて行動するべきだった。




今から伝えても、大丈夫かな。


ううん、ちゃんと真実を言わなくちゃいけないんだ。





「心配させてゴメン… 今からでも間に合う?」



「当たり前やん。


 …むしろそんなん、Aの心が許した時にしか言えへんやろ。」






やっぱり、サムは優しい。


…だからこそ、伝えるのが苦しい。



サラとは違う優しさだから。







「…ッ実はね、優太が。家にいるの。」



「えっ、居るって。今も?」


「うん、家が見つかるまで。」



「んなッ、どうしてなん!?」






サムの顔つきが一気に青ざめたというか、なんというか。




サラのように落ち着いた対応は取れていない。







「同棲してた彼女に裏切られて…、家が見つかるまでって。」


「… ッ相手はAを裏切って傷つけて、ボロボロにした奴やろ…ッ!?」





傍にあったサムの左手にグッと力が入って、血管が浮き出てくる。


その手を見てしまったからこそ、心が音を立てて痛み始める。





「そうだけど…!そうだけど、優太はそれでも私の好きだった人だから…!!

 それに、私は裏切られる気持ちを分かってるから…」





「…そっか、そうやんな。


 分かってるよ、Aはそういう子やもん。」





あ… よかった。いつものサムの顔に戻ったと思って小さく安堵をついた。


はずだった。








「て、いつもなら言えるのに…ッ


 今はそんなこと、言ってられへん。




 言い訳、すんなや…!!」







「廉…ッ」








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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!前から見てくださっているなんて嬉しいですー!しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…!涙 ぜひぜひ読み返してください!他の作品にもコメント待ってます!笑 (12月8日 17時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして!前から見させてもらってます!なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ!もう作者様大好きになりました!!この文章力、小説書いて売った方がいいです!読み返しますし、他の作品も見たいと思います!長い駄文失礼しました!! (12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったんですか!?嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも!笑 (11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです!もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください! (11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月14日 23時

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