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「じゃー、野菜投入!」とサラが言いながら、みじん切りにした野菜たちをフライパンに追加する。


フライパンの上で水の弾ける音がして、一層賑やかになる。




「ケチャップとって、瓶に入ってるやつ!」




ビンに入ってるケチャップ…!?そんなの見たことないけど!って心で叫びながら冷蔵庫を見ると。



「あった… これか。」





両手で持つくらい割と大きなビンに、これもまたお高そうなケチャップらしきそれをサラに手渡す。





「これ、親父が昔から作ってくれるケチャップ。


 …今でも海外から作って送ってくれるんだよ。笑」



「え!?ほんとに!?…すごい良いお父さんだね。」



普通に感動する。




「市販のやつみたいに甘くも無いし、健康にもいいし。

 パスタのソースには持って来い。笑」


「…まってこの料理、平野家秘伝のケチャップが無いと作れないじゃん!」



「いやいや、市販ケチャップで全然大丈夫。ただちょっと甘くなるだけ。」


「… でもこの味は紫耀がいないと食べられないんでしょ?」




「ま、そうやな。だから俺との大切な思い出の味にしてや。」



なんて、サラっとそういうこと言う。


なにそれ、やめてよ。




「…思い出にしない。ッ食べにくるもん。」




私がそう言うと、キョトンとした顔で私を見た。


その後すぐに、「お前って本当にウザい」って微笑む。



だってその気持ちは嘘じゃないもん。本当の本音だもん。


サラを思い出にする理由なんか、無いから。






「んで、ケチャップを入れまーす!」


「うっわ!もうめっちゃいい匂い!!」



少し酸っぱくて、でもほのかに優しいスパイシーな香り。


手作りだからか、具材の形も少し残っていて。



それがまたいい味を出していそうで、早く食べたい思いに駆られる。

炒めていた材料とケチャップが混ざって、その姿はすでにパスタソースに変わり始めていた。





「で、ちょっと固いからお湯を入れて溶く。


 …コップ半分くらい。」




「なるほど…」




ジューッと乾いた音から、ふつふつと煮立つ音に変わる。


まさに、ソース!!すごい!!





「最後にとろみが少し増すまで火を入れて、味を調節して…」




スプーンに一口掬って、それを味見するサラ。


それを見守っているだけで、じゅるりとよだれが垂れそうになる。








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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!前から見てくださっているなんて嬉しいですー!しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…!涙 ぜひぜひ読み返してください!他の作品にもコメント待ってます!笑 (12月8日 17時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして!前から見させてもらってます!なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ!もう作者様大好きになりました!!この文章力、小説書いて売った方がいいです!読み返しますし、他の作品も見たいと思います!長い駄文失礼しました!! (12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったんですか!?嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも!笑 (11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです!もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください! (11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月14日 23時

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