会えない数だけ (ページ41)

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Myuto.

謙「お前アホ？」

『そんなアホって』

帰国後、誰にも会いたくなくて

そのまま直帰しようとしたら

空港で思いっきり待ち伏せしてるやっすーと凪ちゃん

メンバーでよく行く居酒屋に行って事情聴取

謙「A、このままじゃ本当にずっとハワイいるぞ？」

『そんなの分かってるって。
でもAがやっとやりたいこと見つかったのに
俺がそれ潰すなんて出来ないじゃん。
この仕事に賛成して来れて背中押して来れたの
Aだから俺だって背中押してやりたかったの』

凪「本当に、美勇人先輩はそれでよかったんですか？」

さっきまで黙って俯いていた凪ちゃんが突然話し出した

凪「A、本当は会いたくて仕方なかったと思います」

『そんなことあるわけないよ。
もう俺が知ってるAじゃなかった。
何倍も大人になってて容姿も中身も全部』

凪「そんなの、、、そんなの美勇人先輩の
独断と偏見ですよね？
Aの話ちゃんと聞きました？
自分があの時姿消した時の話ちゃんとしました？
別れようなんて自分が望んでないこと適当に話すなんて
私、先輩のこと見損ないました」

そう言って立ち上がりお店を出て行った凪ちゃん

謙「ちょ、凪！」

『いいよ、やっすー』

" 言われてること全部当てられてっから "

なんて鼻で笑いながら言うとやっすーも心成しか笑った

謙「お前らさ、ほんとどこまで不器用なんだろな」

『不器用も何も俺らは、、、』

謙「背中押すのも大事だよ。
引き止めるのはカッコ悪いなんて思うけどさ？
でも好きなら引き止めるのも大事だろ。
こういう時はダサくていいんだよ(笑)」

『俺はいつでも余裕ねえしAの前じゃダセェの』

謙「だったらダサいなりに動けって」

" お前は北斗か！"

なんて笑ってお酒を呑むやっすーを見て

あぁ、やっぱりこの人は大人だなって思った

お店を出て行った凪ちゃんに連絡をして

やっすーは探しにお店を出た

1人になって色々考えるけど

『どうすりゃいいんだよ』

俺ってダサいの塊で根性ナシのヘタレ野郎だ

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