煙草の味がした (ページ48)

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Tatsuya.

" 相談があって、 "

久し振りに6人だけの
仕事がやってきた

呼ばれるまで各々楽屋で
好きなことをしていた時

照が改まって俺達に
そう声を掛けた

辰「どしたの？」

『あのさ、Aのことなんだけど』

Aのことになると
どうも自信なさそうにして

照らしくない

『こないだ家に瑠夏が来てさ。
Aちゃん可哀想だね、って言ってきたの。
それで俺腹立って逆ギレしたら、Aは純粋すぎて
簡単に嘘信じちゃってさ、って』

翔「は？彼奴マジなんなの」

『俺もうこんなことしてんの嫌なんだよ。
好きな奴守るためにしたことなのに、Aのこと苦しめて。
そしたら俺達の前からいなくなっちゃうしさ。
俺もうどうしたらいい？』

佐「照、、」

初めて照が言ってくれた本音

6年経った今、ようやく俺達に
話してくれて嬉しかったのと同時に

照のことも苦しめていたと思うと
正直俺達も苦しかった

『自暴自棄になって彼奴の身体利用したこともあったけど
マジで馬鹿だなって思ってる。
俺のしてることは本当に間違っているけど、
もうこんなことしたくない』

そう言った照に声を掛けたのは

「そういうことはもっと早く言うんだよ(笑)」

『舘さん、』

舘さんだった

阿「俺達も何もしてあげられなくて
申し訳ないと思ってる。
だから次は俺達が2人を守るよ」

佐「佐久間さんの出番ですなぁ～！」

メンバー全員が全員、
それぞれの思いを抱えながら

それなりに苦しんでいた

もう見てみぬふりなど誰もできない

翔「まあまずは加入組をどうするかだな」

『俺から話すよ。ちゃんと全部』

辰「まぁ俺達のペースでさ、やってこうよ」

そう誓った

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