シロツメクサの花冠 (ページ43)

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Shintaro.

あれから俺達はどうなったんだろう

文化祭が終わって2週間が経った

準備も集まりも無くなって、前のように授業があって

放課後は18時までみっちり部活をする

ただ平凡な生活に戻っただけなのに

後夜祭のあの時で止まっている

俺だけが、そう、俺だけが

「ブラザー！君は最高だ！」

ジ「A～！フゥ～！」

莉「いつまで文化祭気分なの(笑)」

北「あの2人はいつでもお祭りだから(笑)」

彼女は忘れているのだろうか

と思うくらい、いつも楽しそうにしている

樹「おーい、しんたろー」

「んー？」

机に項垂れて空を見ていた俺に声を掛けてくる樹

樹「お前最近変じゃね？」

『そう？部活始まったから疲れてるんだよ』

樹「そんな風には見えねえ(笑)
てことで、自販行こうぜ～」

『え、今？』

樹「たまにはこのままサボるってのもいいべ？」

『こーちの授業ならいっか』

4限が始まる3分前、赤髪にフープピアスを揺らした樹の後ろを

追いかける様にスマホを弄りながら廊下を出た

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