シロツメクサの花冠 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:156,120 hit

024 ページ24

Shintaro.

ジ「えー、お菓子買う約束してたのに」

北「そんなんいつでもいいだろ」

部活が終わって教室に行こうとしたら、

" A帰ったよ " と、莉奈が俺にそう言った

少しは待っててくれるかな、って期待してたけど

まあ昨日の今日、無理に決まってる

寧ろ、朝一緒に行けたことが奇跡だ

樹「まあさ、お互い様じゃね？」

北「Aも慎太郎に部活行っていいって言ったし、
慎太郎はその言葉に甘えすぎてたし」

ジ「でももう書き終わったんでしょ？」

『まあ、な』

莉「え、終わってないよ？」

『は？終わってるって昨日』

莉「全然終わってない」

樹「何が終わってねえの？」

昨日終わったと聞いた

だって学校で散らばっていた書類を見たら

全部埋まってたし、凄かった

莉「一人一人の身に付ける物、終わってないんだって」

『え？』

莉「慎太郎、あんたのだけ終わってないんだよ」

『なんで』

莉「A言ってたよ。
慎太郎にはカッコいいもの付けてほしいから、
1番最後に時間かけて決めるんだ、って。
あの子、ここ最近徹夜して色々やってたけど、
全部慎太郎のために時間費やしてたんだよ」

『なんだよそれ、、』

マジで全部終わってると思ってた

それを聞いたら俺のことだし、なんでだよ

彼女はいつも、俺のことを優先する

多分自分の物だって決まってないはず

莉「多分自分の分も決まってないと思うよ。
だから、そこは慎太郎が決めてあげたら？」

『や、でも』

北「慎太郎が選んでくれた物なら、Aなら
絶対に喜ぶと思うけどね？」

樹「手伝いたいならやれ(笑)」

ジ「たまにはいっちゃお～！」

俺に出来ることがあるのなら

今回はちゃんとやりたい、そして謝るんだ

.