シロツメクサの花冠 (ページ16)

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Shintaro.

「慎太郎助けてヘルプ」

決まって3日後、放課後に空き教室へ集合した

そして彼女は扉を開けた瞬間、

俺の後ろに隠れて、ブツブツと何かを言っている

廉「Aや！よっしゃ～！」

「慎太郎、大我の言ったこと覚えてるよね」

『や、うん、覚えてるけど(笑)』

彼女の天敵、永瀬がいた

まあ、俺のライバルでもあるのかな

『Aおいで』

「ん」

一向に動き出さない彼女の腕を取って

自分のクラスの席に着く

廉「え、なんなん、2人どう言う関係なん」

「うっさいな、鉄パイプに関係ないでしょ」

廉「まさか浮気やないやろな？」

「浮気も何も鉄パイプと付き合ってないから」

俺達の後ろに座っていた永瀬は

彼女に質問攻め、さすがに圧が凄い

廉「じゃあ何なん？」

『幼馴染、俺の大切な幼馴染』

廉「幼馴染、？」

『だから気安くAのこと振り回したり
怒らせるようなことしないで』

廉「何様のつもりや」

『それはこっちの台詞だわ、彼氏ヅラしやがって』

「ちょ、慎太郎」

彼女に声を掛けられて気づく

さすがに俺もヒートアップし過ぎた

『あ、ごめん』

「2人共、仲良くしてよね」

『あぁ、』

廉「気が向いたらな」

ごめん、A

それは無理そうだわ

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