無知な少女は愛を知る【魔法パロ】 (ページ11)

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9話ページ11

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眉間に皺を寄せて私を睨むコネシマさんは
イライラしてるのかタンタンタン、と足を鳴らす
そんなコネシマさんを後ろから覆いかぶさり明るい笑顔を私に向ける男の人が

sha｢ごめんな！こいつ脳筋チワワやから気にすんなよ
俺シャオロンよろしくな！A！｣

k｢おま、誰が脳筋じゃあ！！！！！！！じゃますんっな！！！！｣

shp｢っはぁ、コネシマさんほんま子供っぽいっすね、どうも、ショッピって言います｣

よろしく、と言って私と目線を合わせて目を細めるショッピさんさりげなく私の手を包んで握ってるけど何かわからない…

後ろではコネシマさんとシャオロンさんの取っ組み合いが始まってた

gr｢これだけか？｣

tn｢ロボロは監視室やし大先生またどっか行きやがったしゾムは多分どっかから聞いとるやろチーノは溜まりすぎてる仕事しとるしエーミールも夕飯時でええんちゃうか｣

os｢ひとらんは丁度お仕事めう｣

gr｢なら仕方あるまい｣

『う、あ、の私は……』

握られる手はそのままに目線をグルッペンさんに向ける

gr｢そうだな、部屋はあるし準備ができるまでしんぺい神の所で身体を見てもらえばいい｣

ps｢はいはいーじゃ、行こっかAちゃん、｣

gr｢オスマンもついていけ、見れるものがあれば報告を｣

os｢りょーかい｣

shp｢え、部屋俺んところでも別にいい……｣

tn｢はいはい、じゃあ用無しは仕事に戻りましょうかぁ！！！｣

ずるずるずる、とトントンさんにまとめて引きずられて外へ出る皆

ps｢じゃ、細かいことはこれから少しずつ伝えるしとりあえず検査だけしよっか、他に怪我してるかもしれんしね、｣

os｢しかしほんま珍しいね、綺麗な髪やなぁ｣

『え、っと、どうも……』

はい、としんぺい神さんが手を差し出す

『……』

ps｢大丈夫だよ、何もしないから、ね？｣

そっと手を重ねれば優しく包まれる
初めて感じた人の優しさに胸が苦しくなる
これがもしかしたら嘘かもしれない
それでも少しでも触れることのできた優しさに目元が熱くなった

os｢じゃ、俺も｣

そう言ってもう片方をオスマンさんに包まれて赤いカーペットの引かれた長い廊下を3人で進む

研究所の人は皆手袋をつけていて
被検体同士では触れることが出来ず
博士が私に触れる手はいつも冷たかった

しんぺい神さんとオスマンさんの手はとても暖かくて

『(まだ、この気持ちの言葉が私には分からない)』

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