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「…37度」
今朝、倦怠感を感じて体温計を使った。微熱でビックリして、今日の事を考える。
今日は、確か3級、2級、3級の順で任務に当たる筈だ。
「(割といけるかも。大学の時も普通に授業に参加していたし、何より翠が戦うのだから私は負担がない)」
帰ってきて悪化していたら病院に行けばいい事だ。薬を飲んで、マスクをして家を出た。
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『主？』
「…出てこなきゃ良かったなぁ」
2級呪霊を翠が食べている最中、思わずしゃがんでしまった。油断していたらだいぶ風邪が悪化したのだ。けれど、まだ倒れるほどではない。
咳をして、喉の痛みを誤魔化す。
『…あぁ、風邪引いたんですか』
「そうみたい。大した事はないんだけど、こういうのが1番厄介だから」
『帰ります？』
「いや、大丈夫。これが厄介なんだよ、うん。ほら、えっとその」
『まだいけそうだな感ですか？』
「そうそれ」
言葉が出なくて焦ったが、翠が察してくれた。有難い。
帰ったら絶対病院に行こう。これは悪化しそうだ。
「次の任務、行こっか」
『はい』
・
「んで、まんまとしっかりした風邪引いた訳ね」
「すみません…」
任務完了後、家に帰って、体温計で熱を測った。なんと38度。1度上がっていた、やっぱりダメだったか。
こうなれば辛いのだ。風邪の延長戦は馬鹿にできない。
とりあえずベッドで寝ていれば、いつの間にか五条さんが居て、色々手当してくださったらしい。
『俺がわざわざ嫌いな人間に病状を言って、最悪な思いをしたのをちゃんと配慮した上で早々に治してください』
「ごめんね翠…」
「病人責めるなよ」
そこから始まる翠と五条さんの論争を聞き流しながら、ぼーっと天井を眺める。
「大丈夫？なんでもしてあげるよ。ご飯も、お風呂も、睡眠も」
「…ご飯だけでお願いします……」
「任せなさい！風邪によく効くもの作ってあげるから！」
五条さんがキッチンに出向いたところで、私は目を閉じた。
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作者 - 緑の白猫さん» ありがとうございます！少しおかしい幸せな恋愛を目指しているので、そう言って下さり嬉しいです！ (2021年3月3日 23時) (
レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 唯でさえ五条さんがヤンデレ気味なのに、夢主ちゃんもちょっと変な娘で、其れなのに純愛っぽく成立している所が、読んでいて堪らなく好きです。更新は無理せず頑張って下さい! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年3月3日 0時
