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「ねーねー映画行こうよ」
「馬鹿！ショッピングに決まってんだろ！」
「すみません…虎杖と釘崎が無理やり連れ出して」
「ううん。今は丁度暇を持て余していたところだったから」
東京のハチ公前。1年生組と、どこに遊びに行くか決め悩んでいるところ。
「鈴鹿さんは……あ、もう鈴鹿じゃないんですよね」
「そう、だね。別に鈴鹿でもいいよ」
「…いえ、五条先生に怒られそうなんで」
なぜ私を元の苗字で呼んで怒られるのかはよく分からないが、それなら名前でいいよと言えば、そうしますと返ってきた。
「A…さんは、今日、呪霊を連れていないんですか？」
「うん、どっちも出張中で」
伏黒君に事情を説明していれば、何気なく通り過ぎた見覚えのある数人。
その集団も私を見て、「あっ」と声をあげた。
「えーっ！めっちゃ久しぶりじゃんA！」
「ひ、久しぶり」
なんと、大学時代の友人達。
なんだなんだと悠仁君と野薔薇ちゃんもこちらに来て私を見る。伏黒君は気まずそうに1歩後ろに下がった。
「元気にしてた？」「いきなり辞めてびっくりしたんだけど」「てか生きてたこと自体びっくり」「どこいってたんだよ優等生」、ざっと数えて5人程の声を何とか聞き分けながら、私は笑う。
「色々あって。皆は大学楽しんでる？」
「そりゃ遊びまくってるよ。それより、その子達どうしたの？」
1人が3人組の正体について聞いてきた。呪術師だ、なんて言えずに戸惑う。
「…私の、仕事場の…子」
「何それ！A､仕事してんの！？」
「あはは…一応」
旧友との再会に喜んでいれば、悠仁君が隙を見て話しかけてきた。
「ねぇねぇAさん。この人達誰？」
「私の大学の時の友達だよ。ごめんね、遊びに来たのに」
「いや、全然平気。むしろ、Aさんが大学生だったとか想像つかねーから面白いよ？」
そんな事を話していれば、また友人達が言う。
「えっ、その子高校生？めっちゃ仲良いじゃん！Aどう？元気してる？」
「っす！Aさんとは！仲良くしてます！」
「まじかー！乗り気だなぁ少年！Aの武勇伝聞かせてあげるよ！」
「ちょっ」
何を言い出すのかと慌てるが、悠仁君は「まじ？いいの？」と乗り気。
こんなワイワイとした友人達だが、根は優しくて賢い。しかし、私の意見など吹き飛ばされてしまうだろう。
ひとまずファミレス寄って話そう！なんて事になるものだから、流れでついて行くしか無かった。
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作者 - 緑の白猫さん» ありがとうございます！少しおかしい幸せな恋愛を目指しているので、そう言って下さり嬉しいです！ (2021年3月3日 23時) (
レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 唯でさえ五条さんがヤンデレ気味なのに、夢主ちゃんもちょっと変な娘で、其れなのに純愛っぽく成立している所が、読んでいて堪らなく好きです。更新は無理せず頑張って下さい! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年3月3日 0時
