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「あぁ…本当になんて言ったら良いんでしょうか……娘を助けて頂き、ありがとうございます…!」


目の前で、娘の顔を見て安心したのか涙ながらに感謝をする女性。


「体に異常が無いか、今一度病院の方へお願いします。簡易処置しか行っていないので…それでは、私達は失礼させていただきます」

















「あークソ!Aさんと出かける時間無くなった!」


「本来の目的見失いすぎだろ」


夕方。日が沈み始めた頃、帰路についた。


「全くなんなのよ、あの気味の悪い目。呪物になりかけてたなんて」


「てっきり呪霊による被害だと思っていたから驚いたね…」


あの後、伏黒さんと野薔薇ちゃんが見事女の子の救出に成功。呪霊達の戦いも、こちらの勝利で終えた。

私が女の子を処置しながら落ちていた目玉の説明を2人にすれば、伏黒さんの方が「あっ」という顔をしていた。


「…ここの養鶏場が潰れた理由、経営者が首を吊って自害した事からなんです」


後々、携帯によって回されてきた情報を見ると、そこには伏黒さんの言っていた通りの事が書かれていた。

クレームや嫌がらせの数々に耐えきれず救いを求めたのであろう経営者。

その死からさらに人々の負の感情が溜まり、呪物を作るほどになった。


「…今日、貴重な一日になった気がします」


私のその一言に、二人は頷く。

今まで考えたこともなかった自分の死に様。


「(…将来の事、考えていかなくちゃな)」


「あっ!そう言えば!なんであの時無茶して祓おうとしてたのよ!」


ふと、その話題が触れられて「えっ」と冷汗をかく。


「太宰なんちゃらが自害って話を聞いてからあれじゃ、これから死ぬみたいな言い方だったし!」


「そ、そんな事しないよ!」


「俺も釘崎に同感です」


「伏黒さんまで!?」


2人とも、太宰治に対しての知識が無いのか、それとも知っていながら私を心配してくれているのか分からない。

野薔薇ちゃんは眉をつりあげ、伏黒さんは少しムッとしてこちらを見ていた。


「そ……そんなつもりで話した訳では…」


「Aさんが死ぬくらいなら、私が呪い殺す。アイツの時もそうしてやれば良かったわ」


呪術師らしいような、野薔薇ちゃんらしいようなセリフは、怖いけど頼もしかった。アイツと言う言葉が、誰を指しているのかも考えると、尚更。


「(早く、3人で過ごしている所をまた見たいな)」

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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年1月26日 23時

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