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五条さんと悠仁君が帰ってきたらしい。
その事を知ったのは、先程の五条さんの連絡。
「やっほー、元気?戻ったよー」という気楽な文と、「悠仁も任務終わったんだよ」の1つ。
当然、そちらに向かう訳で。
「(どこ!?迷った!?)」
姿を探していると、不意に視界が塞がれた。訳もわからず混乱する。
「…誰探してんの?」
「あ!五条さん!」
声を聞いた事で正体が分かって、ホッとした。五条さんも手を退けてくれる。
「任務お疲れ様です。五条さんの連絡を見て、探しに来たんです」
「僕を?」
「はい。それと、悠仁君も居るのかなって思いまして」
そう言うと、パッと笑って五条さんは「悠仁はもうそろそろ来ると思うよ。それまで、こっち」と言った。
ついて行く最中、五条さんに言いたかった事を告げる。
「…その、五条さん」
「ん?」
「あの、私の術式についてのことで…」
五条さんは、「あぁ」と言って、驚かなかった。それは、私にその事を聞かれるであろうと予測していたような声。
「近々話そう。僕も出張中に思う事はあったんだけど、君に隠し事し続けるのはナンセンスだからね」
「ありがとうございます!」
良かった、はぐらかされなかった。そう安心していれば、五条さんが私を連れてきたかった部屋に来た。
そこには不思議な眼鏡をした人がソファに腰をかけていた。私を見るなり、席を立つ。
そして五条さんの説明。
「アレは七海健人。僕の後輩で、脱サラ呪術師」
「いい加減その言い方はやめてください。初めまして、鈴鹿Aさん」
礼儀正しくお辞儀をされ、私も「初めまして」と慌てて頭を下げた。
失礼だけど、呪術師の方にしてはとてもまともそうだ。
「…その、なぜ私の名前を……」
「この人から聞いていたんですよ、貴方の話を」
チラッと五条さんを見れば、「うん?」と首を傾げられる。他の人の前で私の話をしてたことに少しビックリした。
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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年1月26日 23時