【呪術廻戦】禍福得喪な人生ですが[弐]

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そんな事を話していれば、野薔薇ちゃん、伏黒君、真希さんも様子を見てこちらにやってきた。


「何してんの？恋バナ？Aさん、相談なら乗るわよ」


「ちっ、違うよ！そんなんじゃなくて…」


「何やら、呪霊開発らしいぞ。オマエさん達の動きから参考になるもん探してたとか」


「しゃけ」


「へぇ。面白そうな事してんじゃねぇか。協力してやんよ」


「禪院先輩、悪い顔してますよ」


貸せ、と言われた為、真希さんにペンとスケッチブックを渡す。真希さんはパパっと書く。

その様子を横から覗いた伏黒君が、呆れ顔で言った。


「“最強なヤツ”…って、抽象的で分かんないですよ」


「うるせぇぞ恵、んじゃお前は何か案あるのかよ」


「俺は…」


伏黒君に今度はスケッチブックが渡る。悩みながらも書いてこちらに見せてきた。


「“バランス良く”…って、アンタ、真希さんの事言えないわよ」


「考え始めると難しいんだよ。文句言うなら書け釘崎」


「はぁ？私をなんだと思ってんのよ、貸して」


野薔薇ちゃんは悩むこと無く堂々と書く。


「“優しくてイケメンで金持ち”？そりゃ呪霊じゃなくて男に求める要素だな…」


「しゃけしゃけ」


「こう、可愛さってのが必要なんじゃないか？例えば俺みたいにパンダとかな」


パンダさんの言葉に、狗巻さんが「動物」と紙に書いた。そのついでに本人も、「おにぎりが作れる」と書くのを忘れない。

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