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「ひょー!割とデカい!」
「来れてよかったね」
人混み。目立つ赤。雷門。
「人が多くてかったりぃな」
「真希さんが来たいって言ったんじゃない」
「それなら、食べ歩きはどうですか?あちらにいい匂いが…」
私が指をさせば、2人は同時に頷いた。
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「うまぁ!さっすが東京!浅草!」
「このコロッケ、東京あんま関係ないけどな」
お店で買ったコロッケ。格安で、美味しい。
「あ、お茶をどうぞ。用意しておきました」
「まじ?ありがとAさん!」
「用意がいいな。やるじゃねぇか」
「ほんと!前々から思ってたけど、Aさんって人の事よく見てるわよね」
ふと、野薔薇ちゃんにそう言われた。私は思い当たる節がある為、目を逸らしながら話す。
「…気を悪くさせちゃったかな」
「全然。それって、いい女って意味よ」
意外な事を言われ、野薔薇ちゃんと目を合わせた。野薔薇ちゃんは、「ねっ、真希さん」と同意を求めている。
「…さぁな」
「ちょっと!真希さんも思うでしょ、Aさんの空気の読み方の、こう…心地良さって言ったらいいの?上手なのよね、訓練してきたみたいに」
野薔薇ちゃんは、本当に感がいい。私の大半を占めてきた人生の教訓を、こうも当ててしまうとは。
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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年1月26日 23時