【呪術廻戦】禍福得喪な人生ですが[弐]

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休憩と雑談も区切りがつき、皆さんは腰を上げた。練習を再開するらしい。


「あの、私も見学していてよろしいでしょうか…」


「ん？いいぞ？なんなら、練習に付き合ってくれ」


「えっ？で、でも…何が出来ますかね、私」


パンダさんがうーんと唸る。すると、伏黒さんが言った。


「鈴鹿さんは、術式を完成させたんですか？」


「術式…」


パンっと手を打つ。


「五条さんに、“呪力のネット”を作る術式を作ろうと言われたので…それで一応は……」


そう言うと、伏黒さんは驚いたように目を見開いた。信じられない、と言った顔だ。

その顔に周りを見ると、他の皆さんも「どういうことだ」と私を見ていた。


「…わ、私、何か変なことを言いましたか？」









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「五条さんが…嘘をついている…？」


「はい。有り得ません、他人に適正な術式を模索せずに当てられるなんて」


運動場に立ちながら、話を聞いた。皆さん曰く、「術式を使えるかどうかは才能による｣らしい。

つまりそれは、誰がどんな術式を使えるか、その人個人による。


「鈴鹿さんが呪術界にある家系に生まれた、または、五条さんと数年間一緒にいたなら分かりますが…五条先生と鈴鹿さんは日が浅い。ましてや、目の前で呪力を使った回数が極端に多かった訳でもない｣


「だとしたら、その術式を考えついたと言うのはあまりにも不自然だなぁ…」

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