2 ページ2
・
「…君はね、その呪いを断ち切るべきだよ」
「呪い?」
「親からの期待が重圧と言える大きさになってしまったなら、ね」
五条さんは、私と両親の関係を、呪いと言った。その言葉はストンとしっくりくる。
「まっ、どぉぉぉぉしても親の期待に答えたいなら強制はしない。出来る限りのサポートをする」
「……ありがとうございます」
人に相談したのは、いつぶりだろうか。なぜクラスメイトがよく相談するのか分からなかったけれど、今になればわかる。
手の内を明かしてでも、誰かと痛みを共有したかったんだ。
「でも僕は〜やっぱりいてほしいな〜」
「あはは。私も、もっとここにいたいです。ここに来たのは軽率な判断だったかもしれません。五条さんに借金してでも大学に戻るべきだったかもしれません。でも、今が1番楽しいなって」
「…いいんじゃない?」
・
それから、私は間を空けて両親に連絡を取ることにした。
母にすぐ決断を伝えれば、何をしでかすか分からない。探偵でも味方につけるかもしれない。
だから、自分の納得する答え方を模索しながら、並行して任務遂行をしようと思う。
「悠仁君、だいぶコントロール出来るようになってきたね」
「そう?なんかめっちゃ出力上げられっぱなしでさぁ。ほら、ここ殴られた後」
「ほんとだ…保冷剤はいらない?」
「へーき!自然に治るよ」
ニカッと笑う悠仁君。すると、人形が勢いよく頬を殴った。
「いってぇ!?」
「が、頑張れ悠仁君!」
171人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2021年1月26日 23時