05話 : マンション ページ5
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あの後、数回同じことが繰り返され、
痺れを切らした家入が夜蛾を呼び、2人に鉄拳をくらわせたことで収集した。
「悟のせいで酷い目にあったよ…」
「俺のセリフだってーの」
互いに顔を見ることなく、廊下を歩いている。
「でも良かったじゃん、五条
Aの面倒を引き受けたから、5日間も休み貰えたんだよ?」
「そのうちの3日間はお前らも休みだけどな…」
悪態をつきながらも、向かう先はこれから少なくとも5日間は過ごすマンション。
高専から歩いて15分という距離にある高層マンションの最上階。
呪術師は高給取りだが、使う時間が無いためこういう時は大抵太っ腹だ。
「おー、ひろーい」
「ほんとだね、2人で住むには十分すぎる広さだ」
とこれから住む2人を置いて、家入と夏油は家の中を見て回る。
「なぁ」
「へぇ、家具ももうあるんだね、備え付けかな?」
「おい」
「どうだろうね
私から見るにこの趣味は夜蛾先生が選んだと思うんだけど…」
「こら」
「わ〜、マジじゃん
ぬいぐるみばっかりの部屋だ」
「もしもーし」
「最上階ということもあって眺望も素晴らしいね」
「……」
「あ、五条〜
私たち、今日ここ泊まっていい?桃鉄しよ、桃鉄」
「あー、じゃあ後でゲーム機持ってこいよ……
…じゃっねーよ!!無視すんな!!?」
と先程から会話に参加させて貰えなかった五条が痺れを切らしたように叫び出す。
「絶対、わざと無視してただろ!?」
「……?」
「嘘つけ!!聞こえてないわけないだろ!?」
「当たり前だろ」
数分前にも行われた様な会話を再びしようとすると、家入が2人の会話を遮り、
「それで?なんで叫んでたの?」
「あ?ああ……
こいつ、全然、服の裾を、離さねーんだけど!!」
掴まれている腕を無理矢理外そうとするが、その手はピクリとも動かない。
当たり前だが、Aの表情も動いていない。
「随分気に入られたね、悟」
「動きにくいんだよ、何とかしろ!」
と五条が2人に叫ぶ。
家入はそんな五条を見て、ニヤリと笑った。
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さくら(プロフ) - コメント失礼します!読めることが嬉しいので、ルーシェさんが書きやすい方で、大丈夫です!!更新頑張ってください! (2020年11月15日 0時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
ミサカ - コメント失礼いたします。更新方法についてですが、他の皆様もおっしゃっているように私も作者様のしやすい方法がいいと思います!ただ、個人的には本誌の時間軸のも読みたい、、という葛藤もあります、、どちらでも応援しています!頑張ってください(^^) (2020年11月14日 20時) (レス) id: 621bb75200 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 初じめましてっ!!いつも更新楽しみに読ませてもらってます!!私は分けても分けなくても喜んで読みますっ!ルーシェさんが書きやすい方で無理ない程度にできる方で…。この作品めちゃめちゃ好きです!!更新頑張ってください!! (2020年11月14日 20時) (レス) id: a001c22ffc (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - ただ原作編の夢主が現作品から何か変化(性格とか考えとか)があった設定であった場合、ちょっとネタバレ感あるかな?と。個人的にはどちらでも嬉しいので作品さんの負担にならない方でお願いします!長文失礼しました。応援してます!頑張ってください! (2020年11月14日 19時) (レス) id: 14272ccc3a (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。アニメ最高ですね!発狂して怒鳴られました笑この作品もめっちゃ好きです。作品のことですが出してもらえたら全然読みます!むしろwelcomeです。 (2020年11月14日 18時) (レス) id: 14272ccc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーシェ | 作成日時:2020年10月26日 1時