第６輪:タイマン ページ7
「WRY〜♪」
朝日が差し、鼻歌を歌いながらフライパンを軽やかに振ってはウィンナーを焼き、目玉焼きを作りお皿に盛り付ける
「良い出来だ」
嬉しそうに笑えば、チラッと時計を見る
時計の針はもう7時を指そうとしていた
「そろそろ起こさねば…WRYYYYYYYY！！！！ジョルノォォォォ！！！A起きろぉぉぉぉぉ！！」
ドタドタと足音を鳴らしながら階段を登りジョルノの部屋に入ると…
「な…」
2人して抱き合いながらベッドで眠っていた
いや、どちらかというとジョルノが抱きついている感じだ
「WRYYYYYYYY！！？？」
ムンクの叫びのような顔をしながら叫び出すDIO
「パードレ朝からうるさいですよ」
眠そうな顔で目を擦り大きな欠伸をしては、Aの体を揺らす
「起きてください、朝ですよ」
「ん〜…眠いよ」
目をゴシゴシと擦り小さな欠伸をしてはまた擦る
「ジョルノ、DIOパパおはよう」
「おはようございます」
「おはようA！！朝ごはん出来たから歯を磨いて食べていけ！」
Aを下に下ろし、ジョルノもさりげなく付いていこうとしたらDIOに腕を掴まれた
「なんですか？」
「その…Aとは…一線を超えたのか？」
「…軽蔑した…ゴミが…」
もの凄い殺気を込めた表情と声色で吐き捨て部屋を出て行った
「パードレ安心したぞ！ジョルノ！」
相変わらず息子の尻を追いかける
朝ごはんやら準備やらを済ませてはいつも通りの時間に外へ出ては学校の準備をする
「また連絡するね！」
「うん。行ってらっしゃい」
Aをいつも送り、手を振っては後ろ姿を確認してからジョルノも学校へと向かおうと何歩か歩き出したその時…
「おい。ジョルノ・ジョバーナ」
「はい？」
そこにいたのは、昨日喧嘩を売ったブチャラティだった
「タイマンを張ろうか」
「無駄な争いはしたくないんですけどね…」
そう呟くと、ブチャラティが早速殴りにかかってきた
そこで、ジョルノは交わし相手の空いてる懐を殴る
「くっ…」
「いい突きはしてますよ…でも、あなたは僕には勝てない」
ギラッとした目付きでブチャラティを睨んだ
とても素人では放てないほどの殺気
このままでは、やられる
けど、逃げたくない
「まだ続けますか？」
「望むところだ！！」
ジョルノも手加減なしに蹴りやパンチを繰り返していく
最後のトドメだとなったその時…
ジョルノは拳を止めた
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作者名：ななみん | 作成日時：2018年11月28日 23時
