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第16輪:感動 ページ17

「まだ立つか」


ジョルノは息を整えては笑みを作った


「ええ」


2人は正面に向き合い同時に一歩を踏み出す

お互いを殴る音が響き、周りは静まり返っていた


Aはただ指と指を絡め祈ることしか出来なかった


どうか…どうか…勝てますように…



なぜ、ジョルノがここまでボスを目指すのか、Aはその時のことを思い出していた


それは10年前…


「A!僕はあの悪い人達がたくさんいる学校のボスになるんです!」

「ボス?なんでぇ?」

「僕は昔お母さんの恋人から弱いものいじめされてたんです!」

「えぇ!?」


「けど、そんな人から守ってくれたのが、その今話したボスなんです!!

僕は、弱い人達を守って強くなる為にボスになるんです!」


そう言うジョルノの顔は夢を追いかける少年のようなとても輝いていた


だからこそ、応援もしたいし支えてあげたかった


「ジョルノ…」


すると、ものすごい大きな音が響きAは顔を上げるとそこには…



周りの皆大きく目を見開いた



そこには…ボスが倒れ意識がなく、大きく肩を上下に揺らし息を整えているジョルノがいた


ゆっくりとゆっくりとAの元へと歩いて行き目の前に立つ



「A…」


ジョルノの姿を見れば、Aはポロポロと流しては笑った



「ジョルノ…!!!」


するとジョルノは体力の限界だったのかAにもたれかかる


「え?」


耳をすませば寝息が聞こえていた


「あはは…もう…」



Aは優しく頭を撫でる



「マジでボスを倒すとはな…」


「入学して1週間だぞ」


「さすがジョルノだ」



5人はジョルノとAの元へ集まった





しばらくしてジョルノは目を覚ませば目の前には真っ白の天井


「あ、起きた?」


上からAの顔が覗き込んだ



「A…僕は…」



「…おめでとう。今日からジョルノがこの学校のボスだよ」



Aはギュッとジョルノの手を握り優しく微笑む


「ほんと…なんですか?」


「ええ…ほんとよ」


「なんだか、実感湧きませんね」


「えー…私なんか感動しすぎて泣いちゃったわよ」


そう言いながら既に涙を流すAをジョルノはプッと吹き出す



「変な顔ですね」

「な、なんですって〜!」


ジョルノは笑いながら優しくAの涙を掬い取ってはAも笑顔を取り戻す





「DIOパパも待ってるし帰ろっか」



「はい」

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設定タグ:恋愛 , ジョルノ , 学パロ
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作者名:ななみん | 作成日時:2018年11月28日 23時

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