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プレゼン ページ16

皆様に聞いていただきたい。
何を?と言われたら、Aちゃんが可愛い。
彼女、めっちゃ生意気よ?生意気なのに、ふいに可愛い瞬間がある。あ、瞬間とか言ったら失礼か?
でも本当に。

今日もそろそろ出勤してくる時間だなぁと思いながらパソコンと睨めっこしていると外からガラガラガラとキャリーケースを引く音とドン!とかバン!とかいう音が聞こえきた。と、同時に「いってぇええええ!!」という叫び声も。

めちゃくちゃ賑やかです。


皆で「きたきたぁ」「お天馬娘かよ」なんて言ってると玄関のドアがドンドン叩かれる。


「あーーーけーーーてーーー!!!」


インターホンの意味!!なんて言いながらドアに1番近いこうちゃんが玄関を開けに行く。


「わわ!何!?!?何??」

「いーから!!!こーちゃん!これ!持って!!!」

「えぇ?!どーしたの?!その格好!!!ってか、重!!!」

「はいはい!文句言わないで持って!!」


玄関の大声のやりとりに、皆のパソコンを見ていた目線が玄関へ続くドアに集中する。


「みんなー!Jó reggelt kívánok!!!」

「は?え?え?」

「ちょっと、待って。東大王伊沢の頭が追いつかない...」

「どうしたの?!」


そこにはスーツケースを持たされたこうちゃんと、オーストリアだっけ?確かあの辺の民族衣装...名前忘れたー!!を着ているAちゃん。めちゃくちゃ可愛い。めっちゃくちゃ似合ってる。


「どうしたの?その格好!!」

「山本氏よ、よくぞ聞いてくれた!」

「え?」

「向こうのお祭りで来てたんだけど、可愛かったので思わずそのまま帰ってきちゃった!」



白いパフスリーブの服に緑のスカート。あ、思い出したディアンドルだわ。知らない人は検索してみて。一度はみたことあるような衣装だから。


「めっちゃ似合ってるよ!」

「ふくらさん、ありがと!みんなに褒められて、もう佐山は嬉しい!嬉しいよ!どのくらい嬉しいかといったら、そうだなぁ、ペットボトルのQRコードキャンペーン当たったときくらい嬉しい」

「え、大したことなくない?」

「だよね」

「え?あれって嬉しいもんじゃないの??」


「えぇぇーあれって超ラッキーなものだと思ってた」なんてあからさまに尻尾を垂らすようなAちゃん。
彼女の論点はずれまくってるけど、けど、やっぱ可愛い。

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作者名:モスモス | 作成日時:2020年4月13日 0時

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