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しばらくして悟がお風呂から上がってリビングに来た。部屋着に着替えて目隠しもサングラスもしていない素の悟。少し目の下に隈があって最近寝てないのかな、と思っていると悟が私の隣に座った。
五「今日何してたの?」
『あ、その前にね、』
ちょっと待ってて、と1度リビングを離れ寝室からラッピングされた袋を取ってリビングに戻る。
『はい、』
五「プレゼント?今日なんかあったっけ?」
とかいいながら袋をあけてる。
『悟、』
五「ん?」
『お誕生日おめでとう。』
五「………あ、今日か、」
ケータイの日付を確認してびっくりしてる。
『え、忘れてたの?』
五「毎年忘れるんだよねぇ。」
え、じゃあこれ誕生日プレゼント?と開けかけの袋を指さしてる。
『そうだよ。』
五「え!嬉しい!」
さっきのキョトンとした顔じゃなくてウキウキした顔で最後までラッピングをあけて中のマフラーを出した。
五「つけていい?」
『うん、つけて。』
マフラーを巻いてどう?と見せてくる。黒い服とも馴染んでていい感じだった。
『うん、似合ってるよ。』
五「ありがとう。」
と私を抱きしめる。
五「んー、好き。」
スースーと私の肩口に顔を埋めて匂いを嗅いでる。
『まだあるんだけど、みる?』
五「え、まだあるの!!見たい!」
なんか尻尾が見えるくらい顔を明るくしている。
『こっち来て、』
私がソファーから立ち上がって歩き出すと悟も後を着いてきて冷蔵庫の前に止まると私を後ろから抱き締めるようにして立ち止まった。
『じゃーん』
冷蔵庫を開けると目の前にHappy Birthdayと書かれたケーキとクッキーの入ったボックス。
『昨日と今日はこれ作って待ってたの。どう?』
と上を向いて悟を見ると顎に手を当てられてそのままキスされた。
『んむ、』
五「めちゃくちゃ嬉しい…」
『良かった…。食べる?』
五「うん。食べる。」
『ショートケーキとクッキーどっちがいい?』
五「んー、僕的にはこっちかな〜。」
と耳を噛まれた。
『ひゃいっ!』
五「ははっ、かわいーい。」
耳元で一段と低い声で呟かれ背中にゾクゾクっと何かが駆け上がる。
冷蔵庫を閉めて、悟の方を向く。やはり目の下の隈はいつもより濃い。
『いいよ、しよ。』
そう言うとどちらからともなく唇を寄せた。
_________
裏へ続く。
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華渚(プロフ) - あやさん» うわーーーーん!!いつかできることを願ってます!(泣) (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 占ツク内検索の検索設定、やっと見つけました! でも…コンテンツフィルダリングは「行わない」になっていました。最後の砦が…(号泣) 私だけ入れない帳が降りているとしか考えられません(ToT) 色々と可能性を考えて下さりありがとうございましたm(__)m (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» 作品を検索する時にワードを入れるところの下にあります! (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 「ページ/検索に表示」はONになっています。占ツク内検索の検索設定はどこにありますか? (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» ページ/検索に表示ってONになってますか?後は占ツク内検索の検索設定でコンテンツフィルダリング行わないにするくらいしか思いつかないです……。ごめんなさい(泣) (2021年7月23日 17時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年10月28日 21時