【呪術廻戦】五条先生の恋人になった元パンピーの話。【五条悟】

12月 ページ30

私が呪術を習い初めて半年が過ぎた。

練習着も夏服から冬服に変わり、私にも高専の制服が支給された。

1年生が暇な時は一緒に訓練して、たまに単独で任務にも行ったし、棘や真希、パンダと合同任務もあったりして、それなりに充実した生活をしていた。

あの日の任務以来、私の身に余るような任務は回ってこなくなった。それでも少し難しい任務は来る。そう言う選別はわざわざ悟が依頼書を見てしてくれているみたいだった。

悟とのお付き合いももうすぐで半年になりつつある。そして今月12月は悟の誕生日がある月。

あの男はノールックで25万の服を買ったりする様な男。下手にブランド品とか上げたら申し訳なくなったりしそうだなぁとか色々ネットとか見ながら悩んでいたら誕生日まであと2日になってしまった。

任務帰り、どうしようか、と街を歩きながら悩んでいた時、目に付いたマフラー。黒っぽい色味だけど、日に当てると紺色っぽくなったりちょっと緑が見えたりしてとても綺麗だった。


『……これにしよ、』


ブランドに詳しくない私でも知ってたブランドだし、もしかしたら持ってるかもしれない。それでも普段マフラーをせず寒いなぁとかって言ってる悟に着けて欲しかった。


『誰、下手にブランド物あげたら申し訳ないとか言った女。』


あ、私か。





私達が付き合ってから約半年の間に染み付いた習慣。それは週末は悟の部屋に行くこと。
多忙の身である悟と多く顔を合わせれる唯一の方法。まぁ一緒に住めよって思うけど、私は来年からまた高校生だ。さすがにそれはまずい。気がする。だからせめて週末だけは、と任務がないことをいい事に金曜日の夜から日曜日の夜は悟の家で過ごしている。もちろん悟は仕事も主張もある時もあるけど、少しでも顔を合わせれて嬉しそうだった。

それで今日は悟の誕生日の2日前の金曜日。悟は金･土は地方に主張で土曜日の最終便で帰ってくると聞いていた。


『よし！』


悟の誕生日プレゼント、それはさっき買ったマフラーと手作りのお菓子。
この半年結構練習して作れるようになったケーキとアイスボックスクッキー。

というのも恋人の誕生日を祝うというイベントを初めて体験する私はネットで色々調べまくって手作りの物をあげると喜ぶというのを知った結果だ。


悟が帰ってくるまで時間はある。丁寧に失敗しないようにケーキとクッキーを作り始めた。



．

．→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す