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悟に盛るの禁止と告げて医務室を出ていった。硝子ねぇさんかっけぇ。
五「……A、2日もずっと寝てて、」
私の左手をぎゅっと握って悟の唇に持っていった。
五「このまま起きないんじゃないかって、本気で心配した。」
ちゅ、と私の手に口付ける。
『ごめ…んね』
上手に話せないからと酸素マスクを少しずらした。
『あのね、今回の呪霊のことなんだけど、』
五「伊地知から聞いた。最初窓の報告では目視してから1時間って報告があったって伊地知も上からそう聞いてたらしい。でも本当は目視してから2時間で、上がわざわざ嘘をついてAを現場に1人で向かわせた。」
『うん、』
そんなことだろうと思ったよ。
『着いた時点でそうだと思ってたよ。でもあの時逃げても何にもならなかった。むしろ被害が増えてた。』
だから私の判断は間違ってなかった。
五「……僕がもっとちゃんと上を牽制しておけばこんな事にはならなかった。僕のミスだ。僕のミスでAを傷つけた。ごめん。」
珍しく弱気な悟の頭を撫でようと掴まれていた左手をスルリと解き頭を撫でた。
『悟のせいじゃない。上がこんなんだってことぐらい、分かってたから。どこの馬の骨かも分からない女がいきなり2級呪術師として現れてしかもそれが御三家様の術式を継いでるんだから、消したくもなるでしょ。』
五「……」
『それにね、追い込まれたお陰で一瞬だけど領域展開出来たの。』
五「え!?」
『これも恵から聞いてた相伝と一緒だった。一つだけ違う点があってさ。それが影の波に毒が含まれてること。』
五「……」
『あの時は一瞬だったし、向こうも満身創痍だったからかもしれないけど、波に触れた瞬間に呪霊を祓えたんだよね。』
と色々説明しているとずっと黙ってた悟がベッドに腰掛けた。
五「A、もう分かったから、」
しゃべり続ける私を咎めるような声で言った。
五「今はゆっくり休んで。」
そう言って私に優しいキスをして、微笑んだ。
熱でそれなりにしんどいにも関わらず早く悟に聞いて欲しくてポンポン話してたからか疲れて悟に頭を数回撫でられる内に眠りについてしまった。
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華渚(プロフ) - あやさん» うわーーーーん!!いつかできることを願ってます!(泣) (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 占ツク内検索の検索設定、やっと見つけました! でも…コンテンツフィルダリングは「行わない」になっていました。最後の砦が…(号泣) 私だけ入れない帳が降りているとしか考えられません(ToT) 色々と可能性を考えて下さりありがとうございましたm(__)m (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» 作品を検索する時にワードを入れるところの下にあります! (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 「ページ/検索に表示」はONになっています。占ツク内検索の検索設定はどこにありますか? (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» ページ/検索に表示ってONになってますか?後は占ツク内検索の検索設定でコンテンツフィルダリング行わないにするくらいしか思いつかないです……。ごめんなさい(泣) (2021年7月23日 17時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年10月28日 21時