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33.愛してる ページ33
悔しさでいっぱいだった。
医者から怪我を伝えられ頭のなかには絶望という二文字がこびりついた。
「しばらく、鎌ヶ谷でリハビリだな」
トレーナーさんの悲しさに溢れた顔が忘れられない。
「卓さん・・・待ってます」
遥輝の切ない顔ですら今の俺にはこたえた。
マンションについて玄関を開けるといい香りがして
「・・・A?」
「あ!卓、おかえりなさい。」
Aが出迎えてくれてた。
心の中で何かがす〜っとおりた、そんな感覚に襲われた。
「ごめんね。心配で、どうしたらいいか分からなくて、とりあえず私が食べたいもの作ってみたの」
はにかんだAの笑顔は俺の心を溶かした。
「A、ごめん。しばらく俺は鎌ヶ谷に行くけど、ちゃんとリハビリして帰ってくるから。」
「うん」
思わず抱きしめて、Aを充電する。
「愛してる」
その言葉は自然と心から溢れた。
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作者名:ずゅん | 作成日時:2017年9月9日 0時