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26.なみだ ページ26

卓は私を優しく抱きしめてくれた卓は私の頭をポンポンした。




「わたし、卓に似合う女の子じゃないし、これからどうなるか、考えたら少し不安になって、」

「うん、」

「結婚して、幸せになっても本当のお母さんみたいに病気になるかもしれないし、」

「うん、」

「わたしは、」

「もうええから」

「・・・」

「Aがどんな風に育ってきたのか、どうやって生きてきたのか、しりたくない訳じゃないし、話してくれて素直に嬉しか。やけん、Aがどんなんでも受け入れられる自身があると。Aには俺しかおらん、俺にはAしかおらん、ずっと一生守りたい。これは一時的な感情じゃなくって、一生なんよ。



Aやって同じやろ?」





涙をぽろぽろこぼし、卓のシャツの肩を濡らしてしまう。


「これから支えあって俺と生きて欲しいんよ。」

「・・・卓・・・」

「ファンやったかもしれん、でもそんなん関係なか。」





「好きなんよ。]

「そんなの、私の方がっ、」







どうして、神様は私を中島卓也に出会わせたのだろうか。

この人と幸せになりたい、と改めて全細胞が叫んだ。

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作者名:ずゅん | 作成日時:2017年9月9日 0時

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