おはよう、思い出の国 ページ9
『どこすかここ...』
まずはそれを聞きたい。
私は実家にいて暗いところにいて寝た。
そしたらここに居た。
「ここは思い出の国、さぁ立ち上がって。」
手を差し出されその手を取り立ち上がる。
私の眠っていたベッドを見れば棺だった。
だから狭かったのかと納得し、何故か強く握っていた手を開く。
すると解放されひらひらと舞う花弁。
どういうことかもわからずこのカオスな状態に目の前の男性を見る。
紫マフラーの茶髪の眼鏡お兄さん。
顔整ってんなぁとじっと見つめていれば困り眉で苦笑い
『その前に思い出の国とはなんですか？』
そう聞けば彼は「そのままの通りだよ」と笑う。
『私はどうして棺に入れられていたの？』
「特に意味は無い、あちらの世界とこちらの世界を繋ぐ扉だと思ってくれたらいいよ」
さっきから意味不明な回答ばかりだ。
それとももしかして私は死んだのだろうか。
「まだ何も分からないだろうから、俺が案内するよ。」
『お願いします...？』
もう一度手を差し出されるとそこに私の手を重ねる。
すると私の手を握り、出口であろう光で眩しい場所に向かう。
近付くに連れ眩しくなっていくその光に思わず目を瞑った。
もう一度目を開ければそこには...
「ここが思い出の国」
驚く程に人がいて、目の前にはお城のようなもの。
ずんずんと進んでいく彼に遅れを取らないよう小走りでついて行く。
少し先に行った所で後ろを振り返れば、
時計が真ん中にある塔が端の見えなくなるところまで沢山あった。
不思議な世界観。子供が好きなものを沢山集めて作ったような街。
でもしっかり触られてる感じがして、思い出の国というのが存在してると思わせるような...
到底夢だとは思えなかった。
「ここを真っ直ぐ行って、リナリア図書館に入って。それでそこの司書さんに話しかけて」
『...貴方は行かないの？』
「俺は案内人だからね。」
それだけ言うと私の手を離し、ひらひらと手を振る。
「行ってらっしゃい。」
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ひつまぶし - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2023年2月10日 13時) (
レス) @page33 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
さなくさ - シャオさんの不人気ネタがこんな良い話になるとは､､､！鬱軍団ええっすね。しょっぴさんがおかんみたいな雰囲気がたまらんです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page31 id: 37c7f9211e (このIDを非表示/違反報告)
ソロ - うわぁ、好きすぎてなんかヤバイ(?)大先生が電話してた、ハミサちゃんはマジ天才だと思った、作者さん天才。 (2021年12月19日 10時) (レス) @page25 id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
西園寺麗奈(プロフ) - 初コメ失礼します、うぽつです！！とっても面白いです……これからも応援してます…！ (2021年12月10日 17時) (レス) @page19 id: 187d02f989 (このIDを非表示/違反報告)
尊敬なるさえ子様(プロフ) - え？好きです (2021年12月4日 21時) (レス) @page11 id: 8684885a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ZOZOZOZOーん | 作成日時：2021年11月27日 18時
