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ただいまと扉 ページ8

『こんな感じかな...』

現在実家に帰ってきてます。

元私の部屋を片付け終わり、
おもちゃ箱に詰めたおもちゃ達を両手で抱え、部屋の外へ運ぶ。

『重い.......』

この重さは思い出の量。
だから私が責任をもって最後まで...

『何あの扉』

周りを見渡して気づいた記憶に無い扉。
サイズ的には大人でも屈めば入れるであろう、子供向けに作られた扉。

お父さんがなんか作ったのかな。

秘密基地みたいな!?

閃いた私の脳は好奇心が止まらない。
でも危ない場所だとしたら、でも開けるだけならバレない。
そんな葛藤の末私が選んだのは



その小さな扉のドアノブへ手をかけ恐る恐る開ける。
でも中は特に変わった様子はなさそうで、大丈夫ならいいかと安直な思考が私の足を進めた。

『失礼しまーす』

屈んで中に入れば、中は屈まなくても頭をぶつけない高さ。
なんなら成人男性も屈まなくて大丈夫そうだ。
だけど自分の家の外装からこんな空間できるとは思えない。

困惑している思考を置いてけぼりに、勝手に扉が閉まる。
後ろを向けば何も見えず、前を振り向いても真っ暗闇だった。

そして何故か

『広い.....』

そう、いつの間にか後ろの壁がなくなっている。


真っ暗で訳の分からない世界に飛ばされた。
それだけでパニックなのに、パニックなはずなのに眠い。
なんでかは分からない。
考えられない。

どんどんと瞼が重くなる。
次第に立つのも疲れて、横になる。
そうか、夢かもしれない。
だとしたら寝ても大丈夫だ。



おやすみなさい____







真っ白な視界。
それは太陽の光を浴びてるような白色。
それが段々と薄れていけばぼんやりと教会のような場所が見える。
上からひらひらと落ちてくる色とりどりの花弁。
私の顔に落ちれば擽ったい。

人影がちらつく。

私の意思で動いていない手が落ちてくる花弁を掴んだ時。





私は目を開けた。




「おはよう、A」






『え?』




そんな間抜けな声を祝福するようにどこかの鐘が鳴った。

おはよう、思い出の国→←始発のゆりかご



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ひつまぶし - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2023年2月10日 13時) (レス) @page33 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
さなくさ - シャオさんの不人気ネタがこんな良い話になるとは、、、!鬱軍団ええっすね。しょっぴさんがおかんみたいな雰囲気がたまらんです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page31 id: 37c7f9211e (このIDを非表示/違反報告)
ソロ - うわぁ、好きすぎてなんかヤバイ(?)大先生が電話してた、ハミサちゃんはマジ天才だと思った、作者さん天才。 (2021年12月19日 10時) (レス) @page25 id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
西園寺麗奈(プロフ) - 初コメ失礼します、うぽつです!!とっても面白いです……これからも応援してます…! (2021年12月10日 17時) (レス) @page19 id: 187d02f989 (このIDを非表示/違反報告)
尊敬なるさえ子様(プロフ) - え?好きです (2021年12月4日 21時) (レス) @page11 id: 8684885a5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ZOZOZOZOーん | 作成日時:2021年11月27日 18時

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