るんるん ページ21
『ふふーん♪ふんふん♪』
「ご機嫌やな」
午前四時、お風呂掃除をコネシマとしている。
『だって思い出せたからさ！』
「何をやねん」
『秘密〜！！！』
そしてまた途中で途切れた鼻歌を歌う。
どうしてこんなに嬉しいのか分からない。
彼が嬉しい顔をしてくれたからだろうか、それとも思い出せないモヤモヤが晴れたからだろうか。
多分この気持ちに正解なんてなくて、全て思い浮かぶ気持ちが当てはまるのであろう。
「.......彼氏でもできたん？」
『なんですか嫉妬？』
「ぁ゛〜！？もっと俺は大人でな！.......なんやろ」
『思い浮かんでないやん』
いつもの漫才をかませばふと大人という言葉に引っ張られる。
『コネシマ、大人ってなんだと思う？』
「なんやねんいきなり。」
『いや、都会から実家に戻ってきて大人ってなんなのかなって』
両親だって大人だしあっちにいた人達だって大人だった。
でも年齢が20以上であることしか共通点なんてない。
「んなもん正解なんてないやろ」
掃除をしていた手を止めればじっとこちらを見つめる。
「他人の意見なんて十人十色や。年齢的な意味での大人って思うやつもいれば」
「お前みたいに精神的な大人を考えてるやつもおる」
「だいたい人間はみんな不完全や。不完全な奴らが出した答えなんざ仮のものでしかないだろうよ」
それだけ言うと目線を下に落としまた床掃除を始める。
『って事は今コネシマが言ったことも正解か分からないって事？』
「そうやろな。この意見に100％中100％頷くなんて考えてもないわ。」
「でも皆の意見を尊重してたら拉致が開かん、だから多い方が正義になってまうんや。」
その声は悲しさを含んでたような声色。
でも覗き込んで見た表情は全く変えない。
表だけでは彼らの全てを知ることはできない。
裏まで、心の奥底まで知ってるのは自分だけ。
私は何ができるんだろうか。
その時にあの時の光景が過った。
『コネシマ、今日の朝ごはん鮭にしよっか。』
「.....おん」
貴方はだからあの時深掘りしなかったんだね。
いつか話してくれる事を信じて。
その気持ちが貴方の中で正解とするなら、私も信じて待つよ。
私も強くならなきゃね。
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ひつまぶし - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2023年2月10日 13時) (
レス) @page33 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
さなくさ - シャオさんの不人気ネタがこんな良い話になるとは､､､！鬱軍団ええっすね。しょっぴさんがおかんみたいな雰囲気がたまらんです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page31 id: 37c7f9211e (このIDを非表示/違反報告)
ソロ - うわぁ、好きすぎてなんかヤバイ(?)大先生が電話してた、ハミサちゃんはマジ天才だと思った、作者さん天才。 (2021年12月19日 10時) (レス) @page25 id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
西園寺麗奈(プロフ) - 初コメ失礼します、うぽつです！！とっても面白いです……これからも応援してます…！ (2021年12月10日 17時) (レス) @page19 id: 187d02f989 (このIDを非表示/違反報告)
尊敬なるさえ子様(プロフ) - え？好きです (2021年12月4日 21時) (レス) @page11 id: 8684885a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ZOZOZOZOーん | 作成日時：2021年11月27日 18時
