救われる準備を ページ7
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彼らが雄英を受験するに至った理由は言うまでもなく、かつての仲間たちに会うためであった。
去年の体育祭で七海と灰原は良い成績を残していた為、調べるのは容易な事だった。
そして、雄英には随分とお世話になった夜蛾先生──プロヒーロー、ヤガが雄英で先生として在籍しているのもわかった。
何故夜蛾だけ年齢が逆転していないのか。
疑問はあったが、彼らが特に気にする事はなかった。
話を戻せば、それはつまり、彼らにとって雄英の方針など知ったこっちゃないのだ。なぜなら、仲間に会うことが彼らのゴールなのだから。
それならば彼らが通うことになる普通科が復活枠であることに気が付かないのも無理はなかった。
ならば特段目立たなければいい話なのだが、そんなことが彼らに出来るはずもなかったのだ。
「でっかい…」
「ここ本当に高校か？」
「高専もかなり広かったけど、それ以上だね」
「フツーじゃね？」
「死ねよクズ」
思わず感嘆を零す八雲に、あまりの大きさに高校であることを疑う家入、かつての学び舎と比べる夏油、大して驚かない五条など反応は多種多様であった。
国立雄英高等学校。
個性を犯罪抑止力および人道的活動に利用するヒーローを育成するべく設立された国立学校の1つ。
なるほど大きいわけだ。
五条は既にあの黒い目隠しを付けていた。
付け始めてからの数日、八雲に避けられていたのは仕方がない。
彼らは、未だに校舎に入っていないにも関わらず目立ってしまっていた。
高校一年生にしては高すぎる身長、そして滲み出る胡散臭さと不審者感で誰よりも目立つ夏油と五条に、視線を下にずらせばこれまた高校一年生らしくない、どこか大人びた雰囲気の家入に容姿端麗、まさにその言葉が似合う八雲。
何処と無く滲み出る強者感。
誰もが彼らがヒーロー科だろうと思った。
が、しかし。
「家入硝子。一人でも多く解剖したいでーす」
「夏油傑です。よろしく」
「五条悟」
「八雲Aです。好きな食べ物は全部です」
雄英高校普通科、1年D組の生徒及び担任に戦慄が走った。
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あお - 間の開け方とか言葉選びとかすごい良かったです！！ (2022年8月28日 20時) (
レス) @page18 id: c1da01ed72 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 呪術師側のイカれ具合とか、ヒーローに対する嫌悪とか、全て大好きです。 (2022年1月2日 15時) (レス) @page50 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
あかし - あくまで私個人の感想です。書き方やオチ希望してる方がいますがこれは作者様の作品です。書き方も展開も終わり方も全て作者様の自由です。私はこのままの作品が好きですし、作者様の自由にして下さい。言葉選び、文脈全てが大人で素敵です。これからも応援しています。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 9951821a6a (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年2月11日 11時
