普通じゃない ページ20
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「は？帰った？」
「う、うん」
雄英高校、食堂にて。
頼むから大人しくしてくれ、という夜蛾の頼みはもちろん彼らには届かなかった。
授業はサボるわ、参加したらしたで寝るわで教師からしたら彼らは問題児の他何者でもなかった。
現に先程、五条は夜蛾に呼び出しをくらっていた。
「昼来いって、俺に昼飯与えないつもりかよあのくそ教師。余計ナイスバディになっちまうじゃねーか」
「悟のどこがナイスバディなのか教えて欲しいね」
「爪先から髪の毛の先までに決まってんだろ」
「アホなことしてないで早く行けば？」
「Aちゃん辛辣〜〜〜」
「きっしょ。Aに近づくなクズ」
ダラダラと引っ付いてくる五条を宥めながら八雲が「席取っとくから」と言えば彼は渋々夜蛾の元へ向かった。
そして、予想通り夜蛾にみっちり扱かれた後彼らが待つであろう食堂に顔を出した。の、だが。
「あいつらって、Aちゃん達のことだよね？さっきまであそこで食べてたけど…」
もうとっくに帰っちゃったよ。
そう笑った緑谷に五条はセルフ無領空処をした。
五条の頭には「席取っとくよ」と自分に笑いかけていた八雲の姿があった。
そうだ、忘れていた。
八雲は五条や夏油を振り回すのが大分得意だった。
随分と八雲に弄ばれていたあの時代を思い出し、五条はスっと目を細めた。
一方、緑谷と共に食事をしていた彼らは突然の五条の登場に驚きを隠せていなかった。
「あ、ああああの人って…！」
「知っているのか？」
「五条くんだよ！
「ム！彼が！」
じー、っと五条を見定めるように見つめてくる彼らの、麗日と飯田の視線を感じつつも五条はそれどころでは無かった。
あいつら、絶対懲らしめてやろう。
呪術師であった彼らの戯れはかなり度が過ぎていた。
それもそのはず、彼らは授業中訓練として術式無しのバトルを繰り広げていた。その身体能力は抜群だった。
そしてその身体をきちんと受け継いで今世に生まれ落ちたのだから、彼らからしたら子供の取っ組み合いのようでも周りからしたらガチガチの喧嘩にしか見えなかったのだ。
ニヤリ、と綺麗な口を歪めた途端、校内にけたたましい音が鳴り響いた。
─
定期テストが終わりそうなので(終わってない)更新開始します(^^)v
長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
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あお - 間の開け方とか言葉選びとかすごい良かったです！！ (2022年8月28日 20時) (
レス) @page18 id: c1da01ed72 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 呪術師側のイカれ具合とか、ヒーローに対する嫌悪とか、全て大好きです。 (2022年1月2日 15時) (レス) @page50 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
あかし - あくまで私個人の感想です。書き方やオチ希望してる方がいますがこれは作者様の作品です。書き方も展開も終わり方も全て作者様の自由です。私はこのままの作品が好きですし、作者様の自由にして下さい。言葉選び、文脈全てが大人で素敵です。これからも応援しています。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 9951821a6a (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年2月11日 11時
