* ページ7
───────結果は、散々なものであった。
ジューダスの魔法は怪我には有効だったが、精神に干渉ができるほど万能ではなかった。父は身体的には生きているのに動かない、植物状態になってしまった。「悪魔の子」と呼ばれ家族から恐れられたジューダスは、叩かれるように家を追い出された。
団長の子として順風満帆に生きていた彼は、その思い一つで全てを失った。
ドゥオデキムに拾われて以来彼は、その優しさとも形容される強烈な自己犠牲のエゴによって、諦められていた筈の沢山の命を救ってきた。若くして代表という位置に座っているのも、その救った数の多さと大きさゆえである。
彼は毎日必ず、全構成員に声を掛ける。いざという時に気持ちで負けてしまっては、体が万全に回復していても、何も救えないと知っているからだ。それほどに、彼は眼前の命に固執している。それはもう二度と諦めないためであり、たった一度だけでも、上に立つ品格を持つ父に、憧れた父に「ありがとう」と言うためであるのだ。
かつてはあからさまな希死念慮があったようだが、現在は何か変化があったのかそれほど変化がないように見える。それは人間関係からの変化か、はたまた彼自身の圧倒的な進化か、真実は神のみぞ知る。
【関係】
なんでも募集しています。ただし、唯一関係は相性等を考えた上で、お断りさせていただく場合がございます。予めご承知おきくださいませ。
【使用について】
可能です。使いやすいキャラクターではありませんが、よければご自由にお使いください。事後報告、事前報告は必須ではありません。お知らせいただければ、拝見させていただきます。
【製作者】松宮カナメ
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:松宮カナメ | 作成日時:2022年7月28日 1時