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しかしある時、弟が階段から落ちて大怪我を負ってしまう。目撃したルースは焦りの末、人目も憚らず、回復魔法の呪文を唱えてしまった。回復はできず、ぼうっと穏やかな光が弟の周りを包んだのみ。しかし、それは間違いなく魔法が持つ光で、彼の嘘が暴かれる最大級の証明でもあった。
結果、こども会を11歳で追いやられるように去る。引き取られた家は裕福な放任主義の家で、ファミリーネームを変える手続きをしてから間もなく、投げ入れるようにオ・コニキュラタ魔法魔術学校へと入学させられた。
良い意味で干渉をしないその養子縁組先とは、学校の卒業までの関係だった。卒業後すぐにファミリーネームを元の「ケプロン」に戻し、魔法省治安維持課・監獄管理科に勤務をして、早九年。科長となった現在まで、正統派な魔法使いとしての道を進んでいる。
【人間界・非魔法族をどう思うか】
仕事上粗暴な言い回しをすることが多いが、実は魔法族の中でも随一の人間擁護派。生い立ちも関係して、未だ人間と魔法使いの間にある確執をバカらしく思っている。どちらにもどうしようもない奴は居るので、「同族嫌悪かよ!くっだらね」と笑っている。
【その他】
S〜Eまでの6段階
魔力量…C
コントロール…A
スピード(連射性的な)…S
銀への耐性…B
魔法使いの杖はレッドオークの木で出来ており、魔術学校への入学以来一度も折れていない。他にも趣味で集めている拳銃のブランドがあり、手に馴染むほどしっかり使い込んでいる。物持ちが良いようである。
非魔法族と混血の魔法族との間にできた混血の子であるため、魔力の量は今ひとつで、銀への耐性は一般よりは少し強め。身につけると「ウワかゆ……くないかも、いや、かゆ、……いな〜……、耐えるか…」くらい。一つ一つの魔法の定着度が極めて高く、使うエネルギーを最小限に、器用に何発も連撃することが可能。呪文の組み合わせ方も上手く、本人の練習と研究、思考の精度が窺える。
司令塔として動くことの多い役職だが、本人の実力を最大限に発揮できるのは前線で、文字通りの切り込み隊長である。分かりやすい花形で、自らの施した教育と統率によって集団を統べる。
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作者名:松宮カナメ | 作成日時:2022年5月21日 0時