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【使い魔】
メスのオオコウモリ。果物から花から屍肉まで、なんでも食べる。普段は姿を見せずに近くに居り、ルースが呼んだときにのみ姿を見せる。ルースが普段から「女王様」と呼ぶほどに気が強く、コニキュラタ生時代からお互いに「バーカ」「バーカ」とため息をつきあっていた仲。似たもの同士で、なんだかんだ仲が良いし、お互いを信頼している。
【サンプルボイス】
一人称…俺、俺様
二人称…お前、あんた、てめえ
「魔法省治安維持課・監獄管理課へようこそ、新人諸君。俺はルース・ケプロン、お前らの上官様だ。まあ知っての通り……監獄管理課は、気狂いどもの“お世話”をしてやる場所だ。誠意と根気が必要な場所だが、給料は弾むぜ。互いに精一杯、英雄気分を味わって行こうじゃねえか」
「なァんだその腑抜けた面は！国の奉仕者たる人間が貧弱とは笑えねえ、てめえの杖は棒切れか！？ガキでももっと上手く使えるぞ。オラ立てよ、もう一回だ。チンタラ座ってんじゃねえぞ！」
「おーおー、元気そうで何よりだな！……何をしてんだ、オイ。面会許可も得てねえし、運動時間も過ぎてるし、あんたが外に出ていい理由はねえんだがなァ。お仕置きの時間だ、坊ちゃん。…目ェ開けな！───モーリア・アッピア・グリーミウム！」
「ルース科長、か。……まあ、俺様ともなれば当然だな。一番気狂いどもを引っ捕えたし、任務としての実績も多いしな。それに何より、他の奴より肩の力抜いてるってとこだな！自由なやつだけが、大きく世界を見れる。だから、こうして昇進したわけだしな。光栄だぜ」
「よお、お前ら聞こえるか？お仕事の時間だぜ。__B房-152番が脱走した！動きから推測するに、単独犯と見られる。総員、警戒態勢にあたれ。繰り返す、囚人の脱走だ！配置を言うぞ、まず───」
「オー、優秀！よく見つけたじゃねえか。流石、俺様の使い魔だな。ご褒美は何がいい？……ヒャクニチソウ！いいな。俺の誕生花だ。じゃあ、ヒャクニチソウ目指して、もう一働きしてもらえるか？女王様」
「俺様は正しい。文句があるなら、言ってみろよ」
「純血だあ？ 知らねえよ。俺より弱いんだから意味ねえだろ。んあ？おいおい、怒るなよ。って、遅えか……ハア〜ア、俺様人気者で困っちまうぜ」
「なに。本、取れねーの？ しゃあねえなあ、優しい俺に感謝するんだぜ。俺は最高な男だから、背伸びなんかしなくてもこの段まで届くんだな。遠慮せずこのデカい背中を見習うんだぜ、弟くんよ」
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作者名：松宮カナメ | 作成日時：2022年5月21日 0時
