【H×H】俺の姉貴とその日常 4 【ゾルディック家】 (ページ7)

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144.チョット待てページ7

『パドキアに？』
「ん。」

そこまで言うと、ミルキはコーラの残りを音を立てて吸い上げては、再びパソコンの方を向いた。

「これ見てよ。」

大きなモニターに移されたのは、数式と文字の羅列である。こんなの見せられても、分かるはずは無く。

『…あのさぁ、ミル。アタシがパソコンダメなの、知ってるわよね？』

「ネットのプログラミング文字くらい覚えてよ、姉貴。説明ダルい。」
『…なんですって？』
「げっ、嘘！嘘です、説明します…」

〝發〟によりコーラを腐った水に変えられる前に、弟は良い判断をしたと思う。

ミルキはカーソルで一列ずつ羅列された文字を刺しながら、私はに説明を始めた。

「まずここね。これはあの武器商人のコンピュータへの、アクセス履歴。オレはこっから、ハッカーを特定した。」

「次はこれみて。」
『これは何なの？』

「これは、そのハッカーのPCの、メッセージ履歴だ。暗号化されて凡人にはアクセス出来ないようにされてる。
でも、それを解読しちゃうのが、オレ。」

『そういうのいいから。』

「…」

「このメッセージの送り先は、姉貴が殺さなきゃいけない相手。つまりは、運び屋のハンターだ。
受け渡し日時や、受け渡し場所のやりとりをしてる。」

「このメッセージのやり取りから、オレはハンターが使ったと思われるパソコンの特定にも成功した。」

「そのハンターのものと思しきパソコンには、ほとんど保護がされてなかったんだ。
つまり、ハッキングしても良いよ～とでも言わんばかりのものだった。そしてオレはそのパソコンの侵入にすら成功したってわけ。」

「そのパソコンに、パドキアからA国に飛ぶ飛行船のチケットの予約履歴があった。ハンターは、これに乗るものとおもわれる。」

「姉貴は先回りして待ち伏せでもして、ころせばOKってわけ『ちょっと待って。整理させて。』